シャトル飛行計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/07 08:24 UTC 版)
スカイラブの再起動は、以下の4段階の手順で行われるものと考えられた。: スペースシャトル計画初期の飛行で軌道を上昇させ、運用年数を5年間延長させる。当初はシャトル本体がラブを推進または牽引することになっていたが、飛行士たちを訓練した結果、「遠隔回収装置 (Teleoperator Retrieval System, TRS)」と呼ばれる推進装置を取りつけるほうがより現実味があると判断された。機器の設計は、マーティン・マリエッタ社が2,600万ドルで入札した。TRSはテレビカメラが搭載された遠隔操作式のロケットで、3トンの燃料が積み込まれ、宇宙での建設作業や、シャトルが到達できないような高度にある衛星を補修したり回収するような任務を行うために設計されている。またスカイラブを補修した後も将来的な用途のために軌道上に残り、ラブを軌道から離脱させ大気圏再突入で安全に破壊するために使用することもできた。 シャトルの2回の飛行でスカイラブを補修する。1982年1月、第一回目の飛行でドッキング装置を接続し、修理を行う。1983年8月、第二回目の飛行で宇宙飛行士がいくつかの機器を置きかえる。 1984年3月、シャトルの飛行士が太陽電池を電源とする電力拡張機器を取りつけ、科学機器を改装し、アポロ搭載望遠鏡と地球資源実験装置を使用して30日から90日の飛行を行う。 以後5年にわたり、新しい大型のドッキング区画、追加の物資貯蔵区画、宇宙実験室や機材パレット、スペースシャトルの外部燃料タンクを使用した宇宙ドック (波止場) を取りつけるなど、6名から8名の飛行士を収容できるようにするための拡張作業が続けられる。 最初の3つの段階を行うためには、発射コストを含まなかったとしても1980年代当時の貨幣価値で6,000万ドルが必要とされた。
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