シギショアラ歴史地区とは? わかりやすく解説

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シギショアラ歴史地区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 08:46 UTC 版)

シギショアラ歴史地区は、ルーマニアの世界遺産の一つである。ルーマニアムレシュ県の都市シギショアラドイツ語名:シェースブルク)のうち、トランシルヴァニア・ザクセン人によって12世紀以降に建造されたシタデルの区域に該当する。かつてラテン語カストゥルム・セクス (Castrum Sex) と呼ばれたシギショアラの歴史地区は、現在もなお人々が暮らす中世城塞都市であり、「ルーマニアの宝石」[1]とも称えられるその美しい街並みは、トランシルヴァニア・ザクセン人の850年に及ぶ歴史と文化の例証として、1999年ユネスコ世界遺産に登録された。


注釈

  1. ^ シビウは2007年の欧州文化首都で、その歴史地区は2004年にルーマニアの世界遺産暫定リストに登載された。
  2. ^ 以下の構成資産について、ルーマニア語綴りが併記されているものはSIGHISOARA, Romania - Official Travel and Tourism Informationro:Cetatea Sighișoararomanianmonasteriesに、ドイツ語綴りはルーマニア政府による推薦書、de:Sighișoara#Geschichtede:Stundturm (Sighișoara)社団法人在ドイツトランシルヴァニア・ザクセン人連合会社団法人シェースブルク郷人会社団法人シェースブルク・ベルクシューレに、それぞれ依拠している。
  3. ^ Ministère de la Culture, Roumanie (1998) p.12、SIGHISOARA, Romania - Official Travel and Tourism Informationおよび世界遺産アカデミー (2009) p.203 は1676年の大火の後としており、ここではそれを採用した。「地球の歩き方」編集室 (2011) p.214、水村 (2004) p.165、内藤 (2009) p.38はいずれも1670年の大火で焼失したとしている。ただし、ルーマニア政府の世界遺産推薦書の歴史概説などでは、1670年に大火があったかどうかは言及が全くされていない。
  4. ^ 飯田 (2006) p.134 では「百七十二段」とある。ここでは、ルーマニア政府観光局や ICOMOS (1999) p.157の数値に従う。
  5. ^ 「地球の歩き方」編集室 (2011) p.153 には、Centrul Istoric Sighişoara というルーマニア語表記が併記されている。

出典

  1. ^ NHK世界遺産 | 世界遺産ライブラリー - シギショアラ歴史地区
  2. ^ a b c d e f g h ICOMOS (1999) p.156
  3. ^ ジョルジュ・カステラン (1993) 『ルーマニア史』 萩原直 訳、白水社文庫クセジュ〉、p.12
  4. ^ a b 日本ユネスコ協会連盟 (2001) p.32
  5. ^ 世界遺産アカデミー (2006) p.250
  6. ^ a b c 世界遺産アカデミー (2009) pp.202-203
  7. ^ 青柳 (2003) p.350
  8. ^ Ministère de la Culture, Roumanie (1998) p.21
  9. ^ a b c ICOMOS (1999) p.157
  10. ^ a b ICOMOS (1999) p.158
  11. ^ Ministère de la Culture, Roumanie (1998) p.4
  12. ^ Ministère de la Culture, Roumanie (1998) p.2 および附録の地図による。
  13. ^ 「地球の歩き方」編集室 (2011) p.214. なお、この文献では単に14世紀となっている。「14世紀半ば」と絞り込んだのはSIGHISOARA, Romania - Official Travel and Tourism Informationによる。
  14. ^ a b c d e f g h i j k Ministère de la Culture, Roumanie (1998) pp.11-13
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z SIGHISOARA, Romania - Official Travel and Tourism Information(2011年10月16日閲覧)
  16. ^ cf. SIGHISOARA, Romania - Official Travel and Tourism Information, 内藤 (2009) p.38
  17. ^ a b 内藤 (2009) pp.38-40
  18. ^ a b c 「地球の歩き方」編集室 (2011) pp.213-215
  19. ^ 「地球の歩き方」編集部 (2011) p.214の地図による。
  20. ^ a b 飯田 (2006) pp.136-137
  21. ^ Ministère de la Culture, Roumanie (1998) p.9
  22. ^ a b c d e f g h Ministère de la Culture, Roumanie (1998) pp.13-14
  23. ^ 内藤 (2009) p.38
  24. ^ 飯田 (2006) p.135
  25. ^ 水村 (2004) pp.170-171
  26. ^ 内藤 (2009) p.31ff
  27. ^ Decision - 23COM VIII.C.1 - Historic Centre of Sighisoara (Romania)(2011年10月16日閲覧)
  28. ^ a b Ministère de la Culture, Roumanie (1998) pp.6-7
  29. ^ a b c ICOMOS (1999) p.159
  30. ^ ICOMOS (1999) p.158
  31. ^ World Heritage Centre - Historic Centre of Sighişoara
  32. ^ 「シギショアラ歴史地区」と表記している例としては、参考文献欄の青柳 (2003)、水村 (2004)、世界遺産アカデミー (2006)、同 (2009)、内藤 (2009) や外部リンク欄のルーマニア政府観光局日本語サイト、 NHK世界遺産公式サイトのほか、『21世紀世界遺産の旅』(小学館、2007年)、佐滝剛弘 『旅する前の「世界遺産」』(文藝春秋社文春新書〉、2006年)、小林克己 『いつか絶対行きたい世界遺産ベスト100』(三笠書房〈王様文庫〉、2008年)、日本ユネスコ協会連盟『世界遺産年報2011』(東京書籍、2011年)などを挙げることが出来る。
  33. ^ Yahoo !トラベル 世界遺産ガイド - シギショアラの歴史地区、「地球の歩き方」編集室 (2011)。なお、日本ユネスコ協会連盟も『世界遺産年報2002』のみ、この表記を使用していた。
  34. ^ 『世界遺産完全ガイドブック』(谷治正孝ほか 監修 『なるほど知図帳 世界2010』 昭文社・別冊付録)。なお、世界遺産登録名の訳としてではないが、川向正人 監修『世界の建築・街並みガイド5 オーストリア / ポーランド / チェコ / スロヴァキア / ハンガリー / ルーマニア』(エクスナレッジ、2004年)でも「シギショアラ旧市街」として紹介されている。
  35. ^ 世界遺産・シギショアラ歴史地区(ルーマニア政府観光局)
  36. ^ a b c ICOMOS (1998) pp.157-158
  37. ^ a b c 六鹿 (2007) pp.195-198


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