山上教会と屋根付き階段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/03 14:51 UTC 版)
「シギショアラ歴史地区」の記事における「山上教会と屋根付き階段」の解説
山上教会 ( Bergkirche / Biserica din Deal) は城壁の南側、「学校の山」 (Schulberg / Deal al Școlii) に位置している。なおそこには山上学校(Bergschule / Școala din Deal)があり、現在はドイツ語学校となっている。旧市街から山上教会へは、屋根つきの木造階段(Schülertreppe / Scară Acoperită)を上っていく。屋根は冬場に礼拝や通学のために丘に登る人々のことを考慮して付けられたものだという。現在は175段あるが、1642年に出来た当初は300段あり、1849年に現在の段数になった。階段の入り口脇には、ゴシック様式で建てられた最初の教区教会の遺構が残っている。 山上教会は正式には聖ニコラウス教会というのだが、ルーマニア政府の世界遺産推薦書や政府観光局公式サイトなどでも山上教会とされている。 1345年には記録に現れているが、完成したのは1525年と、およそ200年後のことであった。ゴシック様式の建物で、トランシルヴァニア地方のゴシック建築の中で代表的なものとも評価されている。建設当初はカトリックの聖堂だったが、1547年にルーテル派の教会堂になった。 内部には14世紀から15世紀の美しい壁画が存在している。ただし、1776年に損壊したため、現在残っているものはオリジナルの断片を使って復元されたものである。ほかにも、ゴシック様式の祭壇装飾、15世紀から16世紀に遡る調度類などが残っている。 そばには地元の名士たちが眠る共同墓地がある。 屋根付き階段入り口 屋根付き階段内部 共同墓地
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