サービス開始と進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 21:14 UTC 版)
「マドリード-セビリア高速線」の記事における「サービス開始と進化」の解説
1992年4月14日、セビリア万国博覧会に合わせて、本路線が開通した。万博開催期間中はサンタ=フスタ駅手前より分岐線が設けられ、仮設駅が設置された。開業から1週間後の4月21日には、マドリッド、セビーリャ、コルドバ、プエルトリャノ、シウダー・レアルの各都市を結ぶ1日6便の営業運転が開始された。同年10月には、マドリードとカスティーリャ・ラ・マンチャの2都市を結ぶ「AVEランサデラ」の運行が開始された。運行開始初年度の乗客数が130万人だったのが、1999年には500万人にまで増加し、大成功を収めた。 1993年1月には「タルゴ200 マドリード - マラガ」が運行開始し、コルドバまで本路線で到達し、コルドバで軌間を変更した後、在来線経由でマラガへ結ばれた。同年4月23日には、356.8km/hというAVEのスピード記録を達成。この年の半ばには、マハラビーケの軌間変更施設で軌間を変更する列車による「タルゴ200マドリード - カディス」と「タルゴ200 マドリード - ウエルバ」サービスが開始された。1994年には、長距離列車AVEで時速300kmの商業運転が開始され、マドリード - セビリア間の所要時間が40分短縮された。 1999年、レンフェは「タルゴ200 マドリード - アルヘシラス」サービスを開始した。その後、スペインの高速鉄道計画は再編成され、すでに進められていた工事の一部が強化された。これに関連して、2003年にタルゴ200の「マドリード - カディス」、「マドリード - ウエルバ」、「マドリード - アルへシラス」のサービスがアルタリアと改称された。コスタ・デル・ソルに高速鉄道を導入するために、コルドバ - マラガ間の高速路線の建設が行われ、2007年には運行が開始された。 2005年1月、旧RENFEがRENFE OperadoraとAdifに分割されたことにより、本路線は後者の管理下に置かれた。 2014年3月には、プエルトリャノとコルドバの間に新駅ヴィラヌエバ・デ・コルドバ=ロス・ペドロチェス駅(スペイン語版)が開業し、ヴィラヌエバ・デ・コルドバ(スペイン語版)と周辺地域への高速サービスが提供された。2015年10月にはイベリアゲージのまま複線電化(直流3kV、後に交流25kV 50Hzに変更予定)したセビリア - カディス高速線(スペイン語版)が開通した。2019年6月26日には、コルドバ - マラガ高速線から分岐するアンテケラ - グラナダ高速線(スペイン語版)が開業した。 2020年5月には、ERTMSシステムの導入プロセスが再開され、新システムへの移行期間は約52ヶ月と推定されている。2020年はCOVID-19パンデミックの影響で乗客数の年間平均は110万人と落ち込んだが、その前には、乗客数の年間平均は350万人となっていた。
※この「サービス開始と進化」の解説は、「マドリード-セビリア高速線」の解説の一部です。
「サービス開始と進化」を含む「マドリード-セビリア高速線」の記事については、「マドリード-セビリア高速線」の概要を参照ください。
- サービス開始と進化のページへのリンク