サウンドカードと半導体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 09:36 UTC 版)
「エンソニック」の記事における「サウンドカードと半導体」の解説
エンソニックはシンセサイザーだけではなく、 パソコンのオーディオチップも作っていた。 1986年にアップルコンピューターと契約した後、ミラージュやESQ-1、ESQm、SQ80、SDP1に使われたのと同じES5503 DOC (Digital Oscillator Chip) がApple IIGSに搭載。 16ビットのサンプラーとデジタルフィルターを搭載した後期エンジンのES5504 DOC-II (EPSサンプラーに使用) とES5505 OTIS (EPS16+と21音のVFXに使用)。 最終的に後続の32音の製品に使用したES5506 OTTO (SD-1/32、TS10/12、ASR-10/88)。 最新の商品であるES5548 OTTO-48は最後のエンソニック製品に使用 (ASR-X、FIZMO、MR)。 エンソニックは 汎用性の高いエフェクトをつけれるDSP、ES5510 ESP (Ensoniq Signal Processor) を開発。 それらはVFXで使われた。 OTTO-48世代は大幅に強化されたES5511 ESP V2を使用。 OTTOとESPを組み合わせた、ES5540 OTTOFXも開発されていたが、そんなに使われなかった。 またES5505 OTIS/OTISR2、ES5506 OTTO、ES5510 ESPは 色々なアーケードゲームで使われた。これらは全てCMOSプロセスで使われている。 OTTOは Advanced GravisがGravis Ultrasound cardで使うためにライセンスを与えた。 1994年に家庭用コンピューターの為のサウンドカードを製造開始。 ゲーム機のAtari PantherにはOTISチップが使われる予定であったが、開発が中止。 OTTOの専用バージョンであるES5530/35 OPUSはAT-busサウンドカード用に作られたものであり、ジョイスティックとCD-ROMインタフェースがついていた。 エンソニック製のサウンドカードはアメリカではとてもポピュラーな物であり、 殆どの新しいDOS時代のゲームがSoundscapeを直接、もしくは General MIDIを通じて対応していたため、多くのOEMが生涯を通して得をした上に優れた互換性を受け継いだ。 さらに、殆どのDOSで動くゲームと互換性のある新しいPCIサウンドカード用のISAソフトウェアオーディオエミュレーションを考案。 Creative/E-MUでは、高性能PCIオーディオとDOSの互換性に苦労していたため、これがクリエイティブテクノロジーによるエンソニック買収の要因じゃないかと考えられている。ある情報ではエンソニックはサウンドカード用のPCIバスサポートを望んでいたことと、E-MUの技術が欲しかったため、エンソニックの買収は両者の長所となったと言われている。
※この「サウンドカードと半導体」の解説は、「エンソニック」の解説の一部です。
「サウンドカードと半導体」を含む「エンソニック」の記事については、「エンソニック」の概要を参照ください。
- サウンドカードと半導体のページへのリンク