サイドスリップ
直進時のタイヤの横滑り量で、サイドスリップテスターで計測される量をいう。1km当たり1mの横滑り量を1とし、前進時の操舵輪について、5以下を許容し、3以下を望ましい範囲としている。サイドスリップ量は、キャンバー角とトー角によって決まり、バイアスタイヤが主流の時代には、両者のバランスをみる指標として積極的な意味があった。しかし、キャンバースラスト商、 コーナリングパワー大のラジアルタイヤが主流となった今日では、意味合いも変わりつつある。欧米では規制されておらず、近年、規制緩和も含め弾力的に運用され、また見直しを検討する動きもある。前進と後退で値がまったく異なるが、これはトーの影響が進行方向で逆転するためである。車検の検査項目でもある。
参照 横滑り角、サイドスリップテスターサイドスリップ
サイドスリップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 08:04 UTC 版)
「スリップ (航空)」の記事における「サイドスリップ」の解説
機体をバンクさせながら反対方向へのラダー操作を行い機首を機体の進行方向に平行になるようにする。この状態では機体は機首の向きに対してバンクした側に横滑りする。横風着陸に際して、横風によって生ずる力の滑走路に対する直交成分とちょうど拮抗するようにサイドスリップ機動を行えば、風下に流されることなく、かつ機体(機首)を滑走路と平行に保つことができる。ただしバンク状態なので、車輪はバンクした側が先に接地することになる。さらにバンクが深いと主翼端やエンジンが接地してしまうのでクラブ・デクラブ機動等と組み合わせる必要がある。
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