サイドスリップテスタによる誤り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:50 UTC 版)
「ホイール・アライメント」の記事における「サイドスリップテスタによる誤り」の解説
サイドスリップテスタは、(前輪の)ホイールアライメントを総合的に判断する測定器であって、このテスタだけではホイールアライメント調整を完了することはできない。 現在、整備工場や修理工場では、日本の車検で使用しているサイドスリップテスタによりアライメントを点検するのが一般的であるが、このテスタで原因不明の異常値が出た場合、すぐにトーの調整をしてしまうのではなく、総合的にホイールアライメントの問題がないか確認する必要がある。 基本的には、サイドスリップテスターの測定値と、アライメントテスターで測定したトウインの値は同じではなく、測定している内容が異なるため、この測定値だけを比較することは問題がある。(かなり近い値ではあるが) 日本の道路運送車両法の保安基準が定められたのは昭和20年(1945年)代のことで、操舵を有する前輪のサイドスリップ値の合否の判定基準は±5 mm以内に定められている。この基準に従い国産車ではサイドスリップ値が±5 mm以上の自動車は作らないが、輸入車には±5 mm以上の自動車も存在し、このような前輪サイドスリップ値に関して運輸支局も認めているものもある。 輸入業者がサイドスリップ値について型式認定時に申請し、実際の車両にはエンジンルーム内にアライメントの設定値が記載されたラベルが貼付けられる。並行輸入車についても、正規輸入車と同等の扱いがなされる。
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