サイドスリップ着陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 03:58 UTC 版)
デクラブを行うタイミングが早すぎると、接地するまでの間に横風を受けて滑走路センターラインの風下側に流されてしまう。かといって、遅すぎるとクラブ状態のまま接地してしまうが、降着装置はそれに耐えられる設計となっているので、サイドスリップ着陸は小型機のみで行われるテクニックである。 補助翼操作により機体をバンクさせるとスリップが発生し横滑り(サイドスリップ、sideslip)する。風上側にバンクさせれば、これにより横滑りしようとする力と、風による反対方向への成分が拮抗し、機体の向きが滑走路センターラインと一致し、かつ風下に流されない状態となる。ただし、この場合、機体がバンクしているので、先に(バンクした側 = 風上側の)片側車輪が接地し、次いで反対側の車輪が接地することとなる。これをスリップ(サイドスリップ)着陸、あるいは風上側の翼を下げることから「ウィングロー」などと呼ぶ。
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