キューポラ杯争奪戦とは? わかりやすく解説

キューポラ杯争奪戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 23:42 UTC 版)

キューポラ杯争奪戦(キューポラはいそうだつせん)は、川口オートレース場で実施されるオートレースのGI競走。日刊スポーツが協賛している。

概要

1977年に創設され、毎年7月に実施される。

名前の由来は、かつて川口市内に多く見られた鋳物をつくるためのキューポラから来ている。

2000年(第24回)までGIIで開催されていたが、2001年(第25回)よりGIグランドチャンピオン決定戦が競走制度改革で廃止となり、GIに格上げとなった。

2009年(第33回)まで「キューポラ杯争奪戦」の名称で行われていたが[1]、2010年(第34回)より「キューポラ杯」の名称で行われている[2]

2016年(第40回)より、ナイター開催に変更された[3]

優勝賞金は350万円[4]

勝ち上がり

通常開催時

※ 出典:オートレースオフィシャルサイト「キューポラ杯 勝ち上がり」」

初日 2日目 3日目 4日目 最終日
予選(1R~12R)
・1着 12名、1着を除く1位 12名、1着を除く2位上位 8名が2次予選Aへ
・1着を除く2位下位 4名、1着を除く3位~4位 24名、1着を除く5位上位 4名が2次予選Bへ
・1着を除く5位下位 8名、1着を除く6位~7位 24名が2次予選Cへ
2次予選C(1R~4R)
・1着 4名、1着を除く1位 4名が準々決勝戦Bへ
2次予選B(5R~8R)
・1着 4名、1着を除く1位~2位 8名が準々決勝戦Aへ
・1着を除く3位~5位 12名が準々決勝戦Bへ
2次予選A(9R~12R)
・1着 4名、1着を除く1位~4位 16名が準々決勝戦Aへ
・1着を除く5位~7位 12名が準々決勝戦Bへ
準々決勝戦B(5R~8R)
・1着 4名、1着を除く1位 4名が準決勝戦へ
準々決勝戦A(9R~12R)
・1着 4名、1着を除く1位~5位 20名が準決勝戦へ
準決勝戦(9R~12)
・1着・2着 8名が優勝戦へ
優勝戦(12R)

川口No.1決定戦開催時

※ 出典:オートレースオフィシャルサイト「キューポラ杯 勝ち上がり

初日 2日目 3日目 4日目 最終日
予選(1R~11R)
・1着 11名、1着を除く1位 11名、1着を除く2位上位 5名が2次予選Aへ
・1着を除く2位下位 6名、1着を除く3位~4位 22名、1着を除く5位上位 1名が2次予選Bへ
・1着を除く5位下位 10名、1着を除く6位~7位 22名が2次予選Cへ

川口No.1決定戦(12R)[注 1]
・1着 1名、1着を除く1位~4位 4名が2次予選Aへ
・1着を除く5位~7位 3名が2次予選Bへ
2次予選C(1R~4R)
・1着 4名、1着を除く1位 4名が準々決勝戦Bへ
2次予選B(5R~8R)
・1着 4名、1着を除く1位~2位 8名が準々決勝戦Aへ
・1着を除く3位~5位 12名が準々決勝戦Bへ
2次予選A(9R~12R)
・1着 4名、1着を除く1位~4位 16名が準々決勝戦Aへ
・1着を除く5位~7位 12名が準々決勝戦Bへ
準々決勝戦B(5R~8R)
・1着 4名、1着を除く1位 4名が準決勝戦へ
準々決勝戦A(9R~12R)
・1着 4名、1着を除く1位~5位 20名が準決勝戦へ
準決勝戦(9R~12)
・1着・2着 8名が優勝戦へ
優勝戦(12R)

過去の優勝者

開催日 優勝者
1 1977年(昭和52年)7月26日 嶋田守孝
2 1978年(昭和53年)7月11日 阿部光雄
3 1979年(昭和54年)7月24日 阿部光雄
4 1980年(昭和55年)7月8日 広瀬登喜夫
5 1981年(昭和56年)7月28日 阿部光雄
6 1982年(昭和57年)7月27日 且元滋紀
7 1983年(昭和58年)7月19日 進藤敏彦
8 1984年(昭和59年)7月17日 中村治幸
9 1985年(昭和60年)7月17日 森田清一
10 1986年(昭和61年)7月16日 釜本憲司
11 1987年(昭和62年)10月28日 宍戸繁
12 1988年(昭和63年)7月14日 篠崎実
13 1989年(平成元年)7月20日 福田茂
14 1990年(平成2年)7月4日 且元滋紀
15 1991年(平成3年)7月17日 飯塚将光
16 1992年(平成4年)7月15日 穴見和正
17 1993年(平成5年)7月14日 中田義明
18 1994年(平成6年)7月28日 片岡賢児
19 1995年(平成7年)7月13日 掛川和人
20 1996年(平成8年)7月11日 篠崎実
21 1997年(平成9年)7月30日 宍戸繁
22 1998年(平成10年)7月15日 掛川和人
23 1999年(平成11年)7月8日 島田信廣
24 2000年(平成12年)7月20日 片平巧
25 2001年(平成13年)7月24日 小林啓二
26 2002年(平成14年)7月21日 岡部聡
27 2003年(平成15年)7月23日 西村義正
28 2004年(平成16年)7月19日 篠崎実
29 2005年(平成17年)7月21日 高橋貢
30 2006年(平成18年)7月19日 青木治親
31 2007年(平成19年)7月18日 深谷輝
32 2008年(平成20年)7月23日 斎藤撤二
33 2009年(平成21年)7月22日 荒尾聡
34 2010年(平成22年)7月21日 永井大介
35 2011年(平成23年)11月27日 前田淳
36 2012年(平成24年)7月16日 浦田信輔
37 2013年(平成25年)7月17日 森且行
38 2014年(平成26年)7月21日 浦田信輔
39 2015年(平成27年)7月22日 浜野淳
40 2016年(平成28年)7月18日 木村武之
41 2017年(平成29年)7月17日 永井大介
42 2018年(平成30年)7月30日 永井大介
43 2019年(令和元年)7月15日 青山周平
44 2020年(令和2年)8月30日 早川清太郎
45 2021年(令和3年)8月29日 鈴木圭一郎
46 2022年(令和4年)7月3日 早川清太郎
47 2023年(令和5年)7月17日 佐藤摩弥

エピソード

  • 2017年7月15日、第41回大会の開催3日目の午後5時25分頃、競走会地区(選手ロッカー内)で火災が発生。施設関係者が119番通報し、8R以降は公正安全なレースの実施が不可能と判断され、中止となった。火元は選手ロッカー内のタイヤ研磨室のダクト(換気口)付近で、5R終了後あたりから、ボヤが立ちこめ、煙が徐々にロッカー全域に広がった。午後8時25分に鎮火した[5][6][7]
  • 第44回大会(2020年8月26日 - 8月30日)について、多くの観客が来場する本場内での新型コロナウイルス感染防止の3密対策の確保が困難なことから、観客の安全を最優先に考え、入場制限(各日先着4,500人まで)をする事とした[8][注 2]。また、第44回大会の総売り上げは15億2078万4700円で、目標の12億円を大きく上回った[9]
  • 新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響、政府による埼玉県に発出された緊急事態宣言に伴い、第45回大会(2021年8月25日~8月29日)は無観客レースで開催された[10]
  • キューポラ杯は、例年7月から8月に開催されるが、2022年7月より川口オートレース場の施設改修が行われるため第46回大会は同年6月29日から7月3日までの前倒しとなった[11][12]
  • 第47回大会を優勝した佐藤摩弥は、女子オートレース選手史上初のGI制覇という快挙を成し遂げた[4]

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ オートレースNo.1決定戦」の出場をかけたトライアル戦
  2. ^ 開催最終日に、上限に達し入場制限を行った。

出典

  1. ^ オートレース| GI第33回日刊スポーツキューポラ杯争奪戦”. 公益財団法人JKA (2009年7月22日). 2020年4月22日閲覧。
  2. ^ GI第34回日刊スポーツキューポラ杯 (川口) |過去のレーストピックス”. Auto Race.jp. 公益財団法人JKA (2010年7月21日). 2023年7月19日閲覧。
  3. ^ 平成28年4月~9月の開催日程が決まりました!”. オートレースオフィシャルサイト インフォメーション. 公益財団法人JKA (2016年2月4日). 2020年4月22日閲覧。
  4. ^ a b “【オートレース】佐藤摩弥は念願の地元伝統G1初V「自分の中で大きいタイトル」”. 日刊スポーツ (株式会社日刊スポーツNEWS). (2023年7月17日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202307170001670.html 2023年7月17日閲覧。 
  5. ^ 7/15の川口オート火災に伴う開催中止について”. オートレースオフィシャルサイト レース情報 (2017年7月15日). 2020年5月16日閲覧。
  6. ^ 川口オートで火災発生…ケガ人ゼロも8R以降が中止に”. スポーツニッポン (2017年7月16日). 2020年5月16日閲覧。
  7. ^ 【オート】川口オートが火災で8R以降を中止”. デイリースポーツ (2017年7月15日). 2020年5月16日閲覧。
  8. ^ GⅠキューポラ杯(ナイター) 川口本場 入場制限 のお知らせ”. オートレースオフィシャルサイト (2020年8月6日). 2020年8月6日閲覧。
  9. ^ 総売上は15億円超 目標の12億円を上回る/川口G1”. 日刊スポーツ (2020年8月30日). 2020年8月31日閲覧。
  10. ^ GI第45回日刊スポーツキューポラ杯の川口オート本場無観客開催について”. オートレースオフィシャルサイト. 公益財団法人JKA (2021年8月19日). 2021年8月21日閲覧。
  11. ^ GI第46回 日刊スポーツ キューポラ杯 2022/06/29(水)~07/03(日)”. AutoRace.JP. 公益財団法人JKA. 2022年7月3日閲覧。
  12. ^ 施設改修のお知らせ”. 川口オートレース オフィシャルサイト. 川口市公営競技事務所 (2022年7月3日). 2022年7月3日閲覧。




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