埼玉県川口市のキューポラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 21:11 UTC 版)
「キューポラ」の記事における「埼玉県川口市のキューポラ」の解説
キューポラの、屋根から突き出たその姿は鋳物工場のシンボル的な存在で、鋳物産業が盛んだった1980年代ごろまでの埼玉県川口市にはキューポラが多く見られ、小説(及びその映画の)『キューポラのある街』の舞台となっている。 実際に屋外に見えているのはキューポラに付属する排煙筒である。キューポラ本体が屋根から突き出していると炎や燃焼した細かいコークスが飛び散り、周辺の延焼の原因になる。キューポラ以前の甑全盛の時代では、工場群の屋根からコークスの炎が立ち上る風景が川口のあちこちで見受けられた。これにちなんでか、川口オートレース場では例年「GI日刊スポーツキューポラ杯争奪戦」が行われている。ただし、1970年代から1990年代ごろの川口においては、かつて鋳物工場であった場所は次々とマンションへと変貌していき、21世紀の川口において鋳物工場はごくわずかしか残存していない。 しかし、川口市は川口駅東口に川口市立中央図書館やメディアセブンなどの公共施設、ならびにマルエツや無印良品などの民間商店が入居しているキュポ・ラという建物を建築する事により、過去のキューポラをしのんでいる。また、キューポラをモチーフとしたマスコットキャラクター、きゅぽらんが存在する。 川口オートレース場のイメージ曲『ぶっちぎりの青春』・『ぶっちぎりの青春☆now』(歌:ささきいさお)でも歌われている。
※この「埼玉県川口市のキューポラ」の解説は、「キューポラ」の解説の一部です。
「埼玉県川口市のキューポラ」を含む「キューポラ」の記事については、「キューポラ」の概要を参照ください。
- 埼玉県川口市のキューポラのページへのリンク