きぬあずま【キヌアズマ】(食用作物)
登録番号 | 第11364号 | |
登録年月日 | 2003年 8月 19日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | きぬあずま よみ:キヌアズマ | |
品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 吉田久、乙部千雅子、柳澤貴司、山口勲夫、瀬古秀文、牛山智彦、天野洋一、小田俊介、宮川三郎、黒田晃、星野次汪 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「関東107号」に「関東105号」を交配して育成された固定品種であり、育成地(茨城県つくば市)における成熟期は中、耐倒伏性がやや強、赤さび病抵抗性が強の製麺向きの品種である。叢性はやや直立、株の開閉は中、鞘葉の色は無である。稈長は中、稈の細太はやや太、剛柔は剛、ワックスの多少はやや少、葉色はやや濃、葉鞘のワックスの多少はやや少、毛の有無・多少は少、下垂度はやや小、フレッケンの有無・多少は無~極少である。穂型は紡錘状、穂長及び粒着の粗密は中、穂の抽出度はやや短、ワックスの多少は少、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は黄である。粒の形は中、大小はやや大、色は褐、頂毛部の大きさは中、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重はやや大、容積重は中、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋質含量及び灰分含量は中である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅡ、茎立性、出穂期及び成熟期は中、耐湿性はやや強、耐凍上性は弱、耐倒伏性はやや強、穂発芽性はやや難、脱粒性は中、収量性はやや多である。粒の硬軟は中、粒質は粉状質、製粉歩留及びミリングスコアは中、60%粉粗蛋白質含量はやや少、60%粉灰分含量は中、60%粉アミロース含量は少、粉の白さはやや低、明るさは中、粉の色づきはやや高、粉の明度、赤色み、黄色み及び吸水率は中、バロリメーターバリュウはやや低、生地の力の程度、伸長抵抗、伸長度及び形状係数は中、最高粘度及びブレークダウンは大である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性はやや弱、赤さび病抵抗性は強である。 「農林61号」と比較して、耐倒伏性が強いこと、赤さび病抵抗性が強いこと等で、「バンドウワセ」と比較して、ふの色が黄であること、赤さび病抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に農業研究センター(現独立行政法人農業技術研究機構、茨城県つくば市)において、「関東107号」に「関東105号」を交配し、63年に雑種第2代で選抜を行い、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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