きぬいろは【キヌイロハ】(食用作物)
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登録番号 | 第4829号 |
登録年月日 | 1996年 1月 19日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | きぬいろは よみ:キヌイロハ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 谷口義則 藤田雅也 氏原和人 吉川亮 野中舜二 新本英二 山口勲夫 田谷省三 荒木均 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ジュンレイコムギ」に「西海155 号」を交配して育成された固定品種であり,育成地(福岡県筑後市)における成熟期は極早,製めん適性に優れ,穂発芽性が極難の品種である。 叢性はやや直立,株の開閉はやや開である。稈長は短,稈の細太,剛柔,ワックスの多少,葉色及び葉鞘のワックスの多少は中,葉身の下垂度はやや大,フレッケンの有無・多少は少である。穂型は紡錐状,穂長はやや長,粒着の粗密はやや疎,穂の抽出度は中,ワックスの多少は少,芒の有無と多少及び芒長は中,ふの色は褐である。粒の形はやや長,大小及び千粒重は中,粒の色は褐,原麦粒の見かけの品質は中の中である。播性の程度はⅡ,出穂期及び成熟期は極早,穂発芽性は極難,脱粒性は中,耐倒伏性は強,収量性はやや少,粒の硬軟は中である。粒質はやや粉状質,製粉歩留はやや高,ミリングスコアは高,60% 粉粗蛋白質含有率は中,粉の白さは低,明るさは中,色づきは高,吸水率はやや高である。しま萎縮病抵抗性,赤かび病抵抗性及び赤さび病抵抗性は中,うどんこ病抵抗性はやや強である。 「アサカゼコムギ」と比較して,粒着の粗密が疎であること,ふの色が褐であること,粉の白さが低いこと,うどんこ病抵抗性が強いこと等で,「アブクマワセ」と比較して,穂長が長いこと,ふの色が褐であること,粒の形が長いこと,粒の色が褐であること,穂発芽性が極難であること,粉の白さが低いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,九州農業試験場(福岡県筑後市)において,昭和61年に「ジュンレイコムギ」に「西海155 号」を交配し,初期世代は世代促進栽培により集団養成,56年に雑種第4代で穂選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。59年から生産力検定予備試験及び特性検定試験,60年から系統適応性検定試験,62年以降「西海168 号」の系統名で生産力検定試験等の調査を行い,その特性を確認して育成を完了した。平成4年は雑種第15代である。 |
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