アブクマワセ【アブクマワセ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第4352号 |
登録年月日 | 1995年 3月 15日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | アブクマワセ よみ:アブクマワセ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 氏原和人 谷口義則 藤田雅也 吉川亮 野中舜二 新本英二 山口勲夫 田谷省三 荒木均 吉田美夫 北原操一 柏尾俊光 鶴政夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「中国114 号」に「西海120 号」(後の「シロガネコムギ」)を交配して育成された固定品種であり,育成地(福岡県筑後市)における成熟期は極早,製粉歩留が高く,製めん適性が優れ,しま萎縮病抵抗性が強い品種である。 叢性はやや直立,株の開閉はやや開である。稈長は短,稈の細太,剛柔及びワックスの多少は中,葉色はやや淡,葉鞘のワックスの多少は中,葉身の下垂度はやや大,フレッケンの有無・多少は少である。穂型は紡錘状,穂長は短,粒着の粗密及び穂の抽出度は中,ワックスの多少は少,芒の有無と多少及び芒長は中,ふの色は淡黄である。粒の形はやや円,大小及び千粒重は中,粒の色は黄褐,原麦粒の見かけの品質は中の上である。播性の程度はⅡ,出穂期及び成熟期は極早,穂発芽性はやや易,脱粒性はやや易,耐倒伏性は強,収量性はやや少,粒の硬軟は中である。粒質はやや粉状質,製粉歩留はやや高,ミリングスコアは高,60% 粉粗蛋白質含有率はやや多,粉の白さはやや高,粉の明るさは中,色づきはやや低,吸水率はやや高である。しま萎縮病抵抗性は強,赤かび病抵抗性は中,うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性はやや弱である。 「アサカゼコムギ」と比較して,穂長が短いこと,穂発芽性が易であること,60% 粉粗蛋白質含有率が多いこと等で,「シロガネコムギ」と比較して,出穂期及び成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,九州農業試験場(福岡県筑後市)において,昭和46年に「中国114 号」に「西海120号」 (後の「シロガネコムギ」)を交配し,50年に雑種第4代で個体選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。53年から生産力検定予備試験及び特性検定試験,54年から系統適応性検定試験,55年以降「西海157号」の系統名で生産力検定試験等の調査を行い,その特性を確認して育成を完了した。平成3年は雑種第20代である。 |
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