きぬか二条【キヌカニジョウ】(食用作物)
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登録番号 | 第5126号 |
登録年月日 | 1996年 8月 22日 | |
農林水産植物の種類 | 大麦 | |
登録品種の名称及びその読み | きぬか二条 よみ:キヌカニジョウ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 麒麟麦酒株式会社 | |
品種登録者の住所 | 東京都中央区新川二丁目10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 寺村好司 真田松吉 松尾学 伏田均 清水明 小山内英一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者の育成系統に「吉系8(後の「ニシノゴールド」)」を交配して育成された固定品種であり,育成地(栃木県塩谷郡喜連川町)における成熟期はやや早,エキス収量が多く,しま萎縮病及びうどんこ病抵抗性が強い品種である。 叢性はやや直立型,株の開閉は閉である。稈長はやや短,稈の細太はやや細,剛柔及びワックスの多少は中,葉色はやや淡,穂型は矢羽根型である。穂長はやや短,粒着の粗密はやや密,穂の抽出度は中,条性は二条,芒の有無と多少は多,芒長は中,ふの色は淡黄である。粒の形及び千粒重は中,粒の大小はやや小,穀皮の厚さは薄,底刺毛茸の長短及び鱗皮の毛の長短は長,麦粒の見かけの品質は中の中である。播性はⅠ,茎立性は早,出穂期及び成熟期はやや早,脱芒性はやや易,脱粒性,耐倒伏性及び収量性は中である。整粒歩合は少,麦芽収量率は中,エキス収量及び可溶性窒素含量は多,麦芽粗蛋白質含量は中,コールバッハ数は大,ジアスターゼ力,最終醗酵度及び麦汁色度は中である。しま萎縮病及びうどんこ病抵抗性は強である。 「あまぎ二条」と比較して,底刺毛茸の長短及び鱗皮の毛の長短が長いこと,エキス収量が多いこと,しま萎縮病及びうどんこ病抵抗性が強いこと等で,「なす二条」と比較して,うどんこ病抵抗性が強いこと等で,「ニシノゴールド」と比較して,麦汁色度が濃いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者のほ場(栃木県塩谷郡喜連川町)において,昭和59年に出願者の育成系統に「吉系8(後の「ニシノゴールド」)」を交配し,61年雑種第2代で個体選抜を行い,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。62年からしま萎縮病及びうどんこ病検定試験,平成4年から「きぬ二条7号」の系統名を付し合同品種比較試験を行い,その特性を確認して育成を完了したものである。5年は雑種第9代である。 |
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