きたもえ【キタモエ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第11237号 |
登録年月日 | 2003年 3月 26日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | きたもえ よみ:キタモエ | |
品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 北海道 | |
品種登録者の住所 | 北海道札幌市中央区北三条西6丁目 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 柳沢朗、天野洋一、田引正、谷藤健、吉村康弘、中道浩司、土屋俊雄、前野眞司、荒木和哉、三上浩輝、佐々木宏、牧田道夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「59045(後の「ホクシン」)」に「北系1354」を交配して育成された固定品種であり、育成地(北海道常呂郡訓子府町)における成熟期はやや早、耐倒伏性が強、穂発芽性がやや難の製めん向きの品種である。叢性は直立、株の開閉は閉、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太は中、剛柔はやや剛、ワックスの多少は少、葉色はやや淡、葉鞘のワックスの多少は少、毛の有無・多少は無~極少、下垂度は中、フレッケンの有無・多少は無~極少である。穂型は棒状、穂長はやや短、粒着の粗密は密、穂の抽出度は中、ワックスの多少は少、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少は無~極少、芒長は極短、ふの色は淡黄である。粒の形は中、大小はやや大、色は黄褐、頂毛部の大きさは中、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重はやや大、容積重は中、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋白質含量及び灰分含量はやや少である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅥ、出穂期及び成熟期はやや早、耐寒性は中、耐雪性やや強、耐倒伏性は強、穂発芽性はやや難、脱粒性はやや易、収量性はやや多である。粒の硬軟は軟、粒質は粉状質、製粉歩留は中、ミリングスコアはやや高、60%粉粗蛋白質含量及び60%粉灰分含量はやや少、60%粉アミロース含量はやや多、粉の白さはやや高、明るさは高、粉の色づきはかなり高、粉の明度は高、粉の赤色みはかなり低、粉の黄色みはかなり高、吸水率及びバロリメーターバリュウは低、生地の力の程度はやや小、生地の伸長抵抗、伸長度及び形状係数は中、最高粘度はやや大、ブレークダウンは中である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性はやや強、赤さび病抵抗性はやや弱である。「ホクシン」と比較して、穂長が短いこと、しま萎縮病抵抗性が強いこと等で、「チホクコムギ」と比較して、穂型が棒状であること、穂発芽性が難であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和60年に北海道立北見農業試験場(常呂郡訓子府町)において、「59045(後の「ホクシン」)」に「北系1354」を交配し、63年にその実生の中から選抜、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、平成12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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