きぬの波【キヌノナミ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第11093号 |
登録年月日 | 2003年 3月 17日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | きぬの波 よみ:キヌノナミ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 群馬県 | |
品種登録者の住所 | 群馬県前橋市大手町一丁目1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 折茂佐重樹、橋利和、成塚彰久、大澤実、小渕保夫、齋藤幸雄 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「関東107号」に「関東100号(後の「バンドウワセ」)」を交配して育成された固定品種であり、育成地(群馬県前橋市)における成熟期はやや早、耐倒伏性がやや強の製麺向きの品種である。叢性は中、株の開閉はやや閉、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太は中、剛柔はやや剛、ワックスの多少は中、葉色はやや濃、葉鞘のワックスの多少はやや少、毛の有無・多少は無~極少、葉身の下垂度及びフレッケンの有無・多少はやや少である。穂型は紡錘状、穂長は中、粒着の粗密はやや密、穂の抽出度は中、ワックスの多少はやや少、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は黄である。粒の形は中、大小はやや大、色は赤褐、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重及び容積重は中、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋白質含量及び灰分含量は中である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅡ、茎立性は中、出穂期及び成熟期はやや早、耐倒伏性はやや強、穂発芽性は難、脱粒性は中、収量性はやや多である。粒の硬軟は中、粒質は粉状質、製粉歩留、ミリングスコア、60%粉粗蛋白質含量及び60%粉灰分含量は中、60%粉アミロース含量はやや少、吸水率は中、バロリメーターバリュウは中、生地の力の程度はやや大、生地の伸長抵抗はやや強、生地の伸長度は中、生地の形状係数はやや大、最高粘度は大、ブレークダウンは大である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性は中、うどんこ病抵抗性はやや弱、赤さび病抵抗性は中である。「農林61号」と比較して、稈長が短いこと、ふの色が黄であること、最高粘度が大きいこと等で、「つるぴかり」と比較して、フレッケンが多いこと、千粒重が大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和61年に群馬県農業総合試験場(現群馬県農業試験場、前橋市)において、「関東107号」に「関東100号(後の「バンドウワセ」)」を交配し、63年に雑種第2代で個体選抜を行い、以後、系統育種法により固定を図りながら特性の調査を継続し、平成9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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