キジ亜科_(Sibley)とは? わかりやすく解説

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キジ科

(キジ亜科_(Sibley) から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 03:15 UTC 版)

キジ科
生息年代: 漸新世-現在, 30–0 Ma
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
キジ
Phasianus sp.キジコウライキジの交雑種)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: キジ目 Galliformes
: キジ科 Phasianidae
学名
Phasianidae Horsfield1821
亜科

キジ科(キジか、学名 Phasianidae)は、鳥綱キジ目に属する科。

分布

南極大陸以外のすべての大陸。および多くの島

形態

体型は丸型に近いものが多い。足はがっしりとしており、地上生活に適している形態をした種が多い。

骨格上の特色として第2掌骨の下突起があることがあげられるが、ホロホロチョウ亜科では欠如している。

生態

生活は基本的には地上性。飛べないわけではないが、他の科の鳥に比べたら飛べる距離は短い。短距離ならかなり高速で飛ぶ。クジャク類、ライチョウ類では樹上性を示す種もある。しかし、全ての種が地上採餌を主としており、足で落ち葉を掻き分ける行為や砂浴びを行う。

食性は雑食性がほとんどで、植物の種子や昆虫類、地上の小動物などを食べる。

地上生活が主のため外敵に狙われることも多く、子孫を残すため他の科の鳥類と比べて多卵の種が多い。家禽であるニワトリ(キジ亜科ヤケイ属のセキショクヤケイが祖先種[1])の採卵用の品種は、この性質を特に伸ばして品種改良され、ほぼ毎日産卵する。

分類

シチメンチョウ亜科ライチョウ亜科キジ亜科の3亜科を含む[2]。キジ亜科からヤマウズラ亜科を独立させる説もある。

また、キジ科の範囲を狭め、キジ科からシチメンチョウ科とライチョウ科を独立させる説[3]、シチメンチョウ科のみを独立させる説[4]、ライチョウ科のみを独立させる説もある。逆に、ハウズラ科(ナンベイウズラ科)とホロホロチョウ科をハウズラ亜科(ナンベイウズラ亜科)・ホロホロチョウ亜科として含めることもある。

キジ亜科ヤケイ属のセキショクヤケイは、ニワトリの祖先種と考えられている。

種リスト

狭義のキジ科

シチメンチョウ亜科 Meleagridinae

ライチョウ亜科 Tetraoninae

キジ亜科 Phasianinae

成鳥のウズラ(メス)
ヒメウズラ(メス)

含むことがある亜科

ハウズラ亜科 Odontophorinae

ホロホロチョウ亜科 Numidinae

出典

  1. ^ ニワトリとは? 意味や使い方”. コトバンク. 改訂新版 世界大百科事典. DIGITALIO. 2025年1月17日閲覧。 “祖先種は東南アジアに広く野生するセキショクヤケイ(赤色野鶏)とされているが,このほか,インド西部のハイイロヤケイ(灰色野鶏),スリランカのセイロンヤケイ(セイロン野鶏),スンダ列島のアオエリヤケイ(緑襟野鶏)なども成立に関与したとする説もある(〈ヤケイ〉の項参照)。”
  2. ^ Tree of Life web project、NCBI Taxonomy Browser、英語版ウィキペディアSibley & AhlquistITISIOC がその範囲をキジ科としている。ただし亜科の分類は必ずしも一致していない。
  3. ^ Clements
  4. ^ Wikispecies

参考文献




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