カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 07:56 UTC 版)
「カルミナ・ブラーナ」の記事における「カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」」の解説
カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」は、舞台形式によるカンタータであり、『楽器群と魔術的な場面を伴って歌われる、独唱と合唱の為の世俗的歌曲 (Cantiones profanæ cantoribus et choris cantandæ comitantibus instrumentis atque imaginibus magicis, 英訳例:Secular songs for singers and choruses to be sung together with instruments and magic images)』という副題が付いている。オルフは前記の詩歌集から24篇を選び、曲を付けた。「初春に」「酒場で」「愛の誘い」の3部から成り、その前後に序とエピローグがつく。1936年に完成し、翌1937年6月8日にフランクフルトのフランクフルト歌劇場で初演され、全世界に名前を知られるようになった。 混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、大規模なオーケストラという大きな編成である。酒や男女の睦み合いなどを歌った詞に、シンプルな和音及び強烈なリズムが特徴。20世紀を代表する楽曲である。歌詞は主にラテン語であるが、ドイツ式、イタリア式といった発音に関してはオルフは特にこだわっておらず、両方で演奏されている(一部の歌詞は中高ドイツ語や古フランス語が用いられている)。 なお、副題にあるように本来は独唱者、バレエが音楽を象徴的に表現する舞台作品であり、バレエによる舞踊を伴わない演奏会形式は略式の演奏となる。しばしば歌劇場ではバレエを伴って舞台上演される。 オルフは後に『カトゥーリ・カルミナ』(1943年)、『アフロディーテの勝利(英語版、ドイツ語版)』(1950年 - 1951年)を書き上げ、これらを3部作『トリオンフィ』(Trionfi、勝利)としてまとめることになる。
※この「カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」」の解説は、「カルミナ・ブラーナ」の解説の一部です。
「カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」」を含む「カルミナ・ブラーナ」の記事については、「カルミナ・ブラーナ」の概要を参照ください。
- カール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」のページへのリンク