ナチス政権期のドイツにおけるクラシック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 07:10 UTC 版)
「20世紀のクラシック音楽」の記事における「ナチス政権期のドイツにおけるクラシック音楽」の解説
1930年代より、ドイツでナチ党が政権を握ると、シェーンベルクはじめ、ドイツ国内の多くのユダヤ人音楽家がドイツから亡命した。ナチス政権の場合、ユダヤ人による作品と共産主義者による作品、そして現代的な無調作品を「退廃音楽」として批判し、そうした作品の創作を禁じた。特にパウル・ヒンデミットのオペラ「画家マチス」の初演の禁止措置は、のちにヒンデミット事件と呼ばれる作曲家排斥事件に発展し、指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラーが声明を出すなどの騒動となった。 一方で、ナチス政権期においては、ヒトラーがワーグナー好きであったことから、ワーグナーが建設したバイロイト祝祭劇場を聖地化し、またワーグナーの遺族たちもまたそこに接近した。さらにはドイツの神話や民話、あるいは伝統的な書法に基づくような作風であったカール・オルフのカルミナ・ブラーナや、ヴェルナー・エックの作品は、政権側からも歓迎された。
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