脱酸素剤
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脱酸素剤(だつさんそざい)は、密閉容器の中を脱酸素状態にする薬剤である。鉄の酸化を利用して酸素を吸収するタイプが主流であるが、糖やレダクトンなどの酸化反応を利用した有機系のものも一部で使用されている。酸化を防ぐことにより、カビ、害虫、油脂の変質などを防止することができ、食品包装で広く利用されている。封入されている食製品の開封後は空気(酸素)に触れる事により化学反応が発生し若干発熱をする。その後、脱酸素剤としての長期に渡る保存効果は無くなる。なお、この種類の薬剤は使い方によっては発火する恐れもある。酸素を取り除く速度は鉄系の方が早く、有機系の方が遅い。また、有機系は二酸化炭素を発生する物がある。 包装用の脱酸素剤は製品の包装に「食べられません(Do not eat)」や「電子レンジ不可(Do not MicroWave)」(電子レンジ可能な製品も存在する[1])との注意書きがよく記載されている。
- 1 脱酸素剤とは
- 2 脱酸素剤の概要
- 3 エージレス以外の主な製品
エージレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 01:12 UTC 版)
エージレス(AGELESS)は、三菱グループの三菱ガス化学株式会社が開発した脱酸素剤で同社の登録商標(日本第4596394号ほか)。脱酸素剤で圧倒的なシェアを誇っている。酸素検知剤エージレスアイ(日本国登録商標第2331281号ほか)で酸素の有無を目視することができる。 ちなみに、三菱ガス化学による注意書きには、「エージレスが熱くなることがありますが、そのままお捨て下さい。」と、脱酸素剤が封入されているパックには使い捨て保存剤入りのパックと分かる様に必ず掲載させているようである。
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