インド洋へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 14:14 UTC 版)
「トール (仮装巡洋艦)」の記事における「インド洋へ」の解説
インド洋行きを命じられた「トール」は4月22日に喜望峰を回った。日本との交渉により、東アフリカ沖は日本の潜水艦の活動場所となり、「トール」の作戦場所はインド洋南東部となった。5月4日、補給船「Regensburg」と会合し、捕虜162名が同船へ移送された。 5月10日、「トール」の搭載機は客船「Nankin」(7131トン)を発見した。同機はアンテナ破壊を試みたが、今回は失敗した。一方、「トール」は逃げる「Nankin」に追いつき、砲戦となった。最終的に「Nankin」は被弾し、同船船長は退船命令を出した。「Nankin」は補修され、その後合流した「Regensburg」とともに日本へ送られた。6月14日夕刻、「トール」のレーダーが船を捉えた。それはタンカー「Ollivia」(6307トン)であった。Gumprichが無線室を破壊しようとして発砲したところ、「Ollivia」は炎に包まれ、沈没した。「Ollivia」の乗組員は1名のみが「トール」に救助された他、4名が生きてマダガスカルのたどり着いた。6月19日、ノルウェーのタンカー「Herborg」(7874トン)を拿捕。この船は飛行機によってアンテナを引きはがされ、次いで「トール」から警告射撃を受けると停船した。「Herborg」は「Hohenfriedburg」と改名されて日本へ送られ、7月7日に到着している。続いて7月4日にもノルウェーのタンカーを拿捕した。それは「Madrono」(5894トン)で、「Rossbach」と改名されて日本へ送られ、8月5日に到着している。7月20日、イギリス船「Indus」(5187トン)を沈めた。この船は抵抗して無電も発続け、「トール」の砲撃を受けて乗員半数が死亡した。 この後、「トール」は横浜へ向かい、ボルネオを経由して10月10日に到着した。
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