イトヒキハゼとは? わかりやすく解説

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イトヒキハゼ

学名Cryptocentrus filifer 英名:Gafftopsail goby
地方名オキムツトラハゼ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ハゼ科
色 形 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
イトヒキハゼの体は頭と共に平べったく、第1背びれ比較長く糸状にのびているところからこの名前がつけられたようである。眼は頭の前方にあって、口はかなり大きい。うろこは頭部にはなく、体側には小さな円鱗がある。ほほにたくさんの小さな青緑色の班点をもつことでよく似ているヒメイトヒキハゼと区別できる

分布:新潟県千葉県九州インド洋西部太平洋 大きさ:13cm
漁法:  食べ方: 

イトヒキハゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 13:56 UTC 版)

イトヒキハゼ
イトヒキハゼ Myersina filifer
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : ハゼ亜目 Gobioidei
: ハゼ科 Gobiidae
亜科 : ハゼ亜科 Gobiinae
: ハゴロモハゼ属 Myersina
: イトヒキハゼ M. filifer
学名
Myersina filifer
Valenciennes1837
シノニム

Cryptocentrus filifer

英名
Gafftopsail Goby

イトヒキハゼ(糸引鯊、学名:Myersina filifer)は、スズキ目ハゼ科に分類される魚。噛みつく習性があることから各地の方言で「テカミ」(手噛み)などと呼ばれる。

分布

インド洋と西太平洋熱帯亜熱帯域に広く分布し、日本では西日本で見られる。

形態

全長は15cmほど。体色は全体的に淡い褐色だが、胴体に数本の太い横しま模様、第1背びれに黒い斑点がある。第2背びれと尾びれの上半分には赤い斑点が点線状に3列-4列並ぶ。

頭部は丸く、目は頭部の前方についている。口は目の後ろまで大きく開き、顎には細かいが並ぶ。頬には青くて小さな斑点がたくさんある。は小さい。第1背びれが大きく、軟条が状に伸びるのが特徴で、和名もここに由来する。他のひれも大きく、他のハゼに比べると大きなひれを引きずるような外見をしている。

生態

波の穏やかな内湾の砂泥底に生息し、テッポウエビ類の穴に共生する。敵が迫ると視力の悪いテッポウエビに危険を知らせ、一緒に巣穴にもぐりこむ。

キスマハゼなどと生息域が重なっており、それらを狙った釣りで挙がる「外道」の一つである。かかると口を大きく開けて釣りあがってきて、釣り針を外す時に噛みついてくる。毒はないがハゼにしては顎の力が強く、往々にして手に思わぬ痛みが走り、釣り人を驚かせることになる。あまり食用にはしないが、ヒラメマゴチなどの釣り餌に使われることもある。

長い間イトヒキハゼ属(Cryptocentrus)とされ、学名Cryptocentrus filifer だったが、分類の見直しが行われた結果ハゴロモハゼ属 (Myersina)に移り、学名Myersina filifer となった。

別名

テカミ(各地)、ユビカミ、ユビカジリ、オキムツ、トラハゼなど。噛みついてくることに因んだ方言呼称が多い。

近似種

よく似た種類にヒメイトヒキハゼがいる。幼魚では区別が難しいが、成魚では頬に青い斑点がないので区別できる。

脚注

  1. ^ Larson, H. 2019. Myersina filifer. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T46084720A46664634. Accessed on 03 February 2024.

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