イアフメス2世とは? わかりやすく解説

イアフメス2世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 21:52 UTC 版)

エジプト第26王朝」の記事における「イアフメス2世」の解説

ヘロドトス『歴史』には、イアフメス人格政策詳細に記録されている。その記述に従うと、元来イアフメス2世はシウプという町の平民出であり、若い頃より酒好き悪ふざけ好み、しばしば盗み働いて逮捕されるなどしていたという。王位についた後もこの性分は改まらず、朝のうちは政務勤しむが、その後は酒を飲みふざけ散らしていた。王のこのような振る舞いを心配した臣下達は王を諫めたが、イアフメス2世はまるで聞く耳を持たなかった。以下は『歴史』第2巻173節に記され臣下とイアフメス2世のやり取りである。訳文松平千秋のそれに従う。 「王よ、あまりにも下賎な振舞いなされるのは、国王として御身を律せられる正し仕方ではありますまい。王様にはいかめしい玉座いかめしくお座りになって終日政務をお執りになることこそ似つかわしいのでありまして、かくてこそエジプト臣民偉大な統治者戴いていることを自覚いたしましょうし、王様御評判良くなる相違ありません。現在のようななさられ方は、決し帝王相応しいことではありません。」 「弓を所持するものは、これを用いる必要のある時は引き絞るが、使い終わればゆるめておくものじゃ。弓というものはいつも張ったままにしておけば折れてしまい、肝心な時に物の用立たぬうになる人間在り方もこれと同じことじゃ。常時謹厳に徹せんとのみ心掛け時にはくつろいで遊ぶという気持がなくば、本人気付かぬ内に乱心した呆けたりすることにもなろう。予はこの理を心得ている故に両者ほどよく使い分けているのだ。」 実際に当初はイアフメス2世が平民であることを理由に、エジプト人は彼を軽んじたと言う。しかし彼は次第周囲支持獲得することに成功したヘロドトスによれば、イアフメス2世の治世下においてエジプト空前繁栄迎えたと言う。彼は各地熱心に建築活動を行う一方ナウクラティス移住したギリシア人達に商業上の特権与えて対外貿易拡張図ったまた、ギリシア贔屓であり、デルフォイアポロン神殿火事崩壊した際には多額再建費用提供したとも伝えられる。そして対外的にもキプロス服属させることに成功し新バビロニアとも一時的な衝突はあったものの関係改善成功して国境安定させた。

※この「イアフメス2世」の解説は、「エジプト第26王朝」の解説の一部です。
「イアフメス2世」を含む「エジプト第26王朝」の記事については、「エジプト第26王朝」の概要を参照ください。

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