アフリカ系アメリカ人の歴史遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/09 14:03 UTC 版)
「ゴールデンアイルズ」の記事における「アフリカ系アメリカ人の歴史遺産」の解説
ゴールデンアイルズはガラ・ギーチー文化遺産回廊の南端近くにある。これはノースカロライナ州ウィルミントンからフロリダ州ジャクソンビルまで、内陸には30マイル (48 km) に広がる回廊である。ガラ・グーチーは1つの言語と文化を持った民族のことである。おもに西アフリカと中央アフリカから連れて来られて、南北カロライナ州、ジョージア州、フロリダ州北部の海岸にあった綿花とコメのプランテーションで働かされた奴隷の子孫である。ガラ語は英語にアフリカの多くの方言が組み合わされたクレオール言語となっている。 海岸の主にコメを栽培するプランテーションは、マラリアのような熱帯性伝染病が蔓延したことで、プランテーションの所有者は内陸に留まるようになり、そのプランテーションは内陸のものとは孤立したようになっていった。その結果、西アフリカから来た奴隷は、母国の文化や言語の多くを保持して固く結ばれた地域社会を形成することができた。このガラ・グーチー民族の生活様式は、20世紀に海岸地方が開発されるまで、多かれ少なかれそのままの形で残り続けていた。この文化遺産回廊はこの特異であまり知られていない文化を保護し保存しようとした努力の1つの結果である。 セントシモンズ島アフリカ系アメリカ人歴史遺産連合が毎年6月にセントシモンズ島で開催されるシー島祭を通じて、ガラ・グーチー文化について保存し人々を教育するために動いている。この祭の参加者には、ガラ音楽とダンスに特化した世界に知られる民族グループであるジョージア州シー島シンガーズが入っている。この連合は島にあるガラ・グーチーに関わる史跡のツアーも行っている。近年、1920年代からあり、島のアフリカ系アメリカ人社会に貢献してきたハリントン校舎の修復に向けた資金集めで重要な役割を果たした。
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