アフリカ系アメリカ人の民話伝承・民間信仰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 07:10 UTC 版)
「ゾラ・ニール・ハーストン」の記事における「アフリカ系アメリカ人の民話伝承・民間信仰」の解説
同1927年、アフリカ系アメリカ人芸術・文学愛好家のシャーロット・オズグッド・メイソン(英語版)に出会い、フォークロア収集のための契約を締結した。メイソンはハーレム・ルネサンスの多くの芸術家・文学者を経済的に支援した(計10万ドル、2003年時点の換算で100万ドル)慈善事業家である。メイソンからの経済的支援は1932年まで続いた。ハーストンは早速調査に取りかかり、フランツ・ボアズの勧めに従って、失われつつあったアフリカ系アメリカ人文化を保護するために故郷のフロリダ州に向かった。ポーク郡マルベリーやフォートピアスの松脂(テレビン油)生産地や製材所で働く黒人たちと共に暮らしながら話を聞き、民話、民謡、風習、言い伝え、迷信、ほら話、ジョーク、踊り、遊びなどについて記録した。次いで、フードゥー(英語版)(西アフリカから伝わったアフリカ系アメリカ人の民間信仰)の調査に取りかかった。フードゥーの女性神官マリー・ルヴォー(英語版)に弟子入りし、一般に教義や経典のない迷信の寄せ集めのように思われているこの民間信仰のなかにきわめて複雑な儀式の体系や高度な宗教観があることを知った。この体験はハーストンの精神に深い影響を及ぼしたとされる。
※この「アフリカ系アメリカ人の民話伝承・民間信仰」の解説は、「ゾラ・ニール・ハーストン」の解説の一部です。
「アフリカ系アメリカ人の民話伝承・民間信仰」を含む「ゾラ・ニール・ハーストン」の記事については、「ゾラ・ニール・ハーストン」の概要を参照ください。
- アフリカ系アメリカ人の民話伝承・民間信仰のページへのリンク