アフリカ地域研究専攻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 09:30 UTC 版)
「京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科」の記事における「アフリカ地域研究専攻」の解説
アフリカは、(1)強靱な熱帯生態の下で自生的な歴史を展開してきたが、いまなお経済的な停滞状況にある。また (2)国家や社会の編成・統合の局面においても、国民国家の存在基盤が脆弱であり、民族単位での分立化、分節化の傾向が潜在している。さらに、(3)独立以降の経済発展政策が破綻したアフリカでは、地域の生態史を踏まえ、在地資源の活用と文化的な持続性を基礎とした内発的な発展が大きな課題となっている。このようなアフリカ地域の固有性を踏まえ、3つの研究指導分野を置いている。 生業生態論 伝統的な基盤をもつ生業を生態学的に分析し、より広い世界の社会的な枠組みにおける生計戦略や地域経済の特質を再評価した上で、現代アフリカにおける人間と自然の関係のあり方を探究している。伊谷樹一(アフリカ地域研究資料センター) 大山修一(アフリカ地域研究資料センター) 安岡宏和(アフリカ地域研究資料センター) 佐藤宏樹(アフリカ地域研究資料センター) 齋藤美保(アフリカ地域研究資料センター) 社会共生論 多様な文化的実践を言語的・非言語的アプローチによって把握し、多民族共存や地域文化形成のメカニズムを解析しながら、現代アフリカにおける多元共生的な社会のあり方を探究している。平野(野元)美佐(アフリカ地域研究資料センター) 高田明(アフリカ地域研究資料センター) 金子守恵(アフリカ地域研究資料センター) 近藤有希子(アフリカ地域研究資料センター) アフリカ潜在力 アフリカが直面している種々の問題を解決するために創造・運用してきた動的な力を「アフリカ潜在力」として評価し、人類の未来を展望するためのアフリカ発の知の様式と実践的な方策を探究している。高橋基樹(アフリカ地域研究資料センター) 山越言(アフリカ地域研究資料センター) 原田英典(アフリカ地域研究資料センター) 中尾世治(アフリカ地域研究資料センター)
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