ほっかほっか亭とは? わかりやすく解説

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ほっかほっか亭

(ほっかほっか弁当 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 03:44 UTC 版)

ほっかほっか亭
ほっかほっか亭倉敷江長店(営業中)
種類 持ち帰り弁当チェーン店
所持会社 ハークスレイ
使用会社 ほっかほっか亭総本部
使用開始国 日本
主要使用国 日本
関連ブランド ほっともっと
旧使用会社 プレナス東日本九州地方山口県エリア)
登録商標 日本
ウェブサイト www.hokkahokka-tei.jp
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ほっかほっか亭(ほっかほっかてい)は、株式会社ほっかほっか亭総本部フランチャイズ展開を行っている持ち帰り弁当チェーン店。キャッチフレーズは「わたしの街の台所」、略称・愛称は「ほか弁」(「ほっか弁」)または「ほっか」または「ほか亭」。

歴史

創業

1976年(昭和51年)、義理の兄弟である田渕道行と栗原幹雄埼玉県草加市に1号店を開店[1][2]。"Honesty"(まじめに)"Hot"(つねにあたたかいお弁当)"Heart"(こころをこめて)の『3H』を基本理念として、銘柄米を使った炊きたてのご飯と作りたての惣菜という、それまでの弁当販売の概念を覆すメニューを提供した。

1978年(昭和53年)4月に株式会社化。1981年(昭和56年)7月27日株式会社ほっかほっか亭総本部を設立し、各事業会社が同社のフランチャイジーとして店舗を運営する形態に変更した[2]

分裂騒動

2008年(平成20年)5月時点では、株式会社ハークスレイ九州地方山口県以外の西日本で、株式会社プレナス東日本・九州地方・山口県エリアで、それぞれ地区本部として店舗を運営(直営ないし加盟店への委託)していた。しかし、2006年末、プレナスは「ほっかほっか亭」の商標は自社にあるとしてハークスレイを提訴、2008年(平成20年)5月14日をもってプレナスがフランチャイズ契約を解消し、同社の直営・加盟店を合わせて3,294店あった店舗のうちの2,028店と、サンコー株式会社が運営する茨城地区の50店の、合わせて2,078店が新ブランド「ほっともっと」に転換した。[3]このため、2008年(平成20年)5月15日時点でのほっかほっか亭の店舗数は1,363店となった。約2,300店を展開していた本家かまどやが持ち帰り弁当業界首位に浮上し、ほっかほっか亭は業界3位に転落した[4]

しかしプレナスのエリアから完全に店舗がなくなったわけではなく、一部の店舗がほっかほっか亭として存続した[5]。解約後、当エリア内にほっかほっか亭としての新規出店も行われている。ほっかほっか亭は2018年現在も持ち帰り弁当店の店舗数は3位である。

分裂騒動後

2008年(平成20年)12月より新ブランドロゴへ一新された(ブランドカラーの赤と黄色は従来同様継続し、「3H」を模した3つの「H」が描かれている)。それ以前は、ほっかほっか亭の頭文字の「H」をデザイン化し、側面には「HOKKAHOKKATEI」と書かれていた[6]

2015年(平成27年)7月6日にほっかほっか亭総本部はハークスレイの完全子会社となり、同年10月1日に同社に合併され消滅した。これによりほっかほっか亭は、かつてフランチャイジーだったハークスレイがフランチャイザーとなって運営する店舗に移行した[2]

ハークスレイが持株会社に専念する事に伴い、ほっかほっか亭総本部(2代)は2021年(令和3年)10月20日付でハークスレイからほっかほっか亭事業を吸収分割により譲受した[7][8]。同日以降はほっかほっか亭総本部(2代)がフランチャイザーとなって運営する。

なお、2020年(令和2年)8月現在、山形県新潟県長野県栃木県静岡県山口県長崎県沖縄県には店舗がない。また2024年(令和6年)8月末、北海道の店舗が0になった[9]

各地区本部

東日本(旧・株式会社ほっかほっか亭総本部直轄)・山口県・九州エリアはかつてプレナス直営・加盟店だった。プレナスがフランチャイズ契約を解約したため、鹿児島県にある鹿児島食品サービス(後のスイセンプロパティ)は総本部直轄の地区本部となり、他地域は総本部が、直営店を含めたほっかほっか亭へ残留した店舗の運営・管理指導を行ってきた(解約当時は、熊本県にあるマルコフーズがほっかほっか亭熊本地区本部を設立し運営していたが、自己破産を申請したためハークスレイの運営となった)。2008年(平成20年)4月、野崎漬物はほっかほっか亭総本部と新規契約しほっかほっか亭宮崎地区本部を設立、同年7月には西日本畜産株式会社とも新規契約し、前述の2社とあわせて九州地区の各地区本部となった。その後、ほっかほっか亭宮崎地区本部は野崎漬物から分社化されて株式会社ほっかほっか亭宮崎地区本部となった他、鹿児島食品サービスが手掛けていたほっかほっか亭事業は、2017年(平成29年)10月に吸収分割によりハークスレイへ譲渡された[10]

メニュー

のり弁当

のりを乗せたご飯に白身魚のフライとちくわの天ぷらを乗せた海苔弁というスタイルはほっかほっか亭が元祖とされる。当時家庭で食べられていたのりおかか弁当をベースに創業時のメニューとして販売を開始した。販売当初は白身魚のフライではなく焼き魚(ホキの味噌漬け)を載せていたが、焼き魚を一枚一枚焼くのは手間だったため白身魚のフライを載せるようになった[11]

地域による差異

メニューやキャンペーンは、運営会社・地区により異なっている。

運営会社 地区
株式会社ほっかほっか亭総本部
(直轄)
北海道秋田県宮城県福島県茨城県群馬県
埼玉県千葉県東京都神奈川県山梨県富山県
石川県福井県愛知県岐阜県三重県大阪府
兵庫県淡路島除く)、和歌山県奈良県岡山県広島県鳥取県
島根県福岡県佐賀県熊本県鹿児島県
株式会社ほっかほっか亭京滋地区本部 京都府滋賀県
西日本畜産株式会社
(ほっかほっか亭大分地区本部)
大分県
株式会社ほっかほっか亭宮崎地区本部 宮崎県
株式会社ほっかほっかフーヅ
(ほっかほっか亭四国地区本部)
徳島県香川県愛媛県高知県、兵庫県(淡路島のみ)
株式会社みちのくジャパン
(ほっかほっか亭岩手地区本部・青森地区本部)
岩手県青森県

ほっかほっか亭総本部が実施しているキャンペーンは、青森県、岩手県、兵庫県(淡路島のみ)、徳島県、香川県、愛媛県、高知県では対象外となる。

脚注・出典

  1. ^ 『消費と生活 : consumer magazine』消費と生活社、1983年3月、44-45頁。 
  2. ^ a b c 「ほっともっと」大量閉店・高級路線化で、先行きが不安なワケ(王 利彰) @gendai_biz”. 現代ビジネス (2020年1月29日). 2025年4月14日閲覧。
  3. ^ 創設時における「ほっともっと」店舗数等について”. 株式会社プレナス (2008年5月13日). 2018年1月27日閲覧。
  4. ^ MONEYzine編集部 (2009年8月15日). “ほっともっと、店舗数で業界首位に 「ほか弁」離脱で始まった熾烈な陣取り合戦”. ライブドアニュース. 2018年1月27日閲覧。
  5. ^ 弁当めぐる「ホット」な戦い 「ほっかほっか亭」騒動の一部始終”. J-CAST ニュース (2008年5月14日). 2025年4月14日閲覧。
  6. ^ ほっかほっか亭がブランドロゴを一新-12月から順次変更”. 品川経済新聞. 2025年4月14日閲覧。
  7. ^ 持株会社体制への移行に伴う分割準備会社の設立、吸収分割契約の締結及び定款の一部変更に関するお知らせハースクレイ 2021年5月18日
  8. ^ 吸収分割の効力発生日変更に関するお知らせハースクレイ 2021年9月8日
  9. ^ 「ほっかほっか亭」北海道から姿消す、最後の「厚別南店」閉店へ - リアルエコノミー・2024年8月24日
  10. ^ 2022年3月期有価証券報告書ハークスレイ
  11. ^ のり弁当はなぜ「あのスタイル」になった?元祖のほっかほっか亭にヒミツを聞いた”. メシ通 | ホットペッパーグルメ (2019年1月29日). 2025年4月14日閲覧。

関連項目

外部リンク




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