邦楽器糸製作とは? わかりやすく解説

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邦楽器糸製作

主名称: 邦楽器糸製作
ふりがな ほうがっきいとせいさく
認定区分 個人
種別 芸能
選定年月日 1979.04.21(昭和54.04.21)
解除年月日
解説文:  邦楽には、一般に邦楽器称されるさまざまな楽器用いられている。邦楽器といえば、箏・三味線といわれるように、これらの楽器代表的なものとされているが、このほか雅楽用いられる和琴【わごん】・楽箏楽琵琶平曲以降琵琶楽用いられる琵琶などの絃楽器日本の伝統芸能にあって能楽を除くほとんどの分野重要な役割果している。
 これらの邦楽器の糸(絃)は、滋賀県木之本町西山大音生産される原糸材料とした絹糸製の糸(絃)が最良のものとされている。原糸から繰糸寸法取・合糸・目方合せ・撚糸染色・糊煮込・糸張・乾燥選別・節取・糊引・乾燥切断・紙付・糸巻の諸工程経て糸(絃)が作られるが、この工程次第機械化される傾向みられるものの、なお、もっとも肝要な工程では、長年修錬による技術不可欠のものとなっている。
 ナイロン糸・テトロン糸の開発に伴い、箏の糸はほとんどがナイロン糸・テトロン糸に切り換えられているものの、絹糸製の糸の方が遠音がきき、音色もやわらかいので、独奏時には絹糸製の糸を用いる人も多い。また、以外の楽器では、そのほとんどが絹糸製の糸(絃)を使用している。
 日本の伝統的な音楽保存振興のため、伝統的な絹糸製の糸(絃)製作の技術選定し、これの保存を図ることが重要である。
 邦楽器の糸(絃)の製作工程十数種の工程分かれているが、製作の中心になる者はそのすべての工程精通してなければならず、また、糸(絃)の種類も多いのでそれぞれの特色生かせ知識経験が必要であり、その製作には長年修錬を必要とする。
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
芸能:  歌舞伎床山  琵琶製作修理  能楽大鼓  能楽小鼓  能管製作修理  邦楽器糸製作  雅楽管楽器製作修理


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