ふたおもてとは? わかりやすく解説

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ふた‐おもて【二面/両面】

読み方:ふたおもて

表と裏二つの面。うらおもて

時雨ふる児手柏(このてがしは)の—とてもかくても濡るる袖かな」〈新千載・雑上〉

表裏のある心。ふたごころ

「それは—にて、心ねぢけたる人にたとへし忌み言なり」〈読・春雨血かたびら


ふた‐おもて【双面】

読み方:ふたおもて

浄瑠璃・歌舞伎舞踊趣向の一。二人人物が全く同じ姿形現れ周囲惑わし最後に一方亡霊変化(へんげ)の正体現すもの。


ふたおもて【双面】

読み方:ふたおもて

歌舞伎舞踊常磐津(ときわず)。本名題両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)」。別名題双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」。木村円夫作詞、岸沢九作曲寛政10年(1798)江戸森田座初演俗称法界坊」。


双面(ふたおもて)

1.死霊Aが生者Bにとりつく。さらに死霊Aは、生者Bとそっくり同じ姿で出現して、AとBが同じ振りで舞う。

二人静(能) 吉野の勝手明神仕え菜摘女に静御前の霊が取りついて写経供養請う。勝手明神神職が「静御前ならば、生前舞い名手だったのだから、舞いをお見せ下さいと言う菜摘女は霊に取りつかれた状態のまま、宝蔵にある静御前衣裳着て舞い始める。そこへ、菜摘女と同じ衣裳着た静御前現れる2人形影相伴うように、そっくり同じ振りで舞う。

★2.死霊Aと死霊Bが合わさって一体になる。死霊A+B)は、生者Cとそっくり同じ姿で出現し、(A+B)とCが同じ振りで踊る。

隅田川続俤すみだがわごにちのおもかげ隅田川渡しの場・双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」 吉田家嫡男松若愛人お組前にお組そっくりの娘が現れる(*実は法界坊の霊と野分姫の霊が合体したもの→〔二人一役〕5)。どちらが本物見分けつかないので、吉田家仕える女船頭お賤が、2人お組踊り踊らせる2人とも、そっくり同じ振りで踊る。「かくなるうえは」と、お賤は浅草観世音尊像突きつける観世音功力(くりき)によって、にせお組退散する


二面

名字 読み方
二面ふたおもて
名字辞典では、珍しい名字を中心に扱っているため、一般的な名字の読み方とは異なる場合がございます。


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