手漉和紙用具製作
主名称: | 手漉和紙用具製作 |
ふりがな: | てすきわしようぐせいさく |
認定区分: | 団体 |
種別: | 工芸技術 |
選定年月日: | 1976.05.04(昭和51.05.04) |
解除年月日: | |
解説文: | 手漉和紙は、美しさとともに耐折【たいせつ】、引裂【いんれつ】、破裂【はれつ】及び耐水【たいすい】などに強く、保存に適する特質を有する紙として世界的にも高く評価され、国内の文化財保存修理のみならず、ヨーロッパの壁画や古文書修理等の文化財保存にも欠くことのできないものである。その和紙の特色を生みだす要因は、ネリを使用した流し漉きの漉き方と、精緻かつ強靱に作られた製紙用具にある。 漉【す】き簀【ず】や漉き桁【けた】などの製紙用具の製作技術者は、手漉和紙の製法を熟知し、水と乾燥に強靱な材料を選び、数多い紙の種類に応じた用具の複雑な規格を微妙に作り分けなければならぬので、専業としての長い経験が必要となる。 |
手漉和紙用具製作
名称: | 手漉和紙用具製作 |
ふりがな: | てすきわしようぐせいさく |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 手漉和紙(てすきわし) |
選択年月日: | 1975.04.23(昭和50.04.23) |
選択要件: | |
備考: | |
解説文: | 高知は福井、岐阜とならんで手漉和紙の三大産地の一つであるが、同時にその用具製作についても高度の技術が存在している。高知の用具製作は、材料の竹の栽培から始まり、竹や萱(かや)の簀のひごづくり、編糸づくり、金具打ち、漉き紗織り等を経て、簀編み、漉き桁づくり、あるいは刷毛づくりと完成するまでの工程に一貫して技術者が存在し、他産地に見られぬ特色となっている。さらに、それらの技術は漉く紙質に応じた数多くの種類があり、高度の水準を有している。しかも、その用具の供給先は、高知県内にとどまらず、広く全国の手漉和紙の業者にわたっている。 これらの貴重な技術者は、現在、高知に十四名存在しているが、いずれも高齢で、かつ、全国でただ一人の存在となっている者も多い。 |
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