どぶね(はなきり) 附 櫓 櫂 あかとり
名称: | どぶね(はなきり) 附 櫓 櫂 あかとり |
ふりがな: | どぶね(はなきり) つけたり ろ かい あかとり |
種別: | 交通・運輸・通信に用いられるもの |
員数: | 1隻 |
指定年月日: | 1955.04.22(昭和30.04.22) |
所有者: | 上越市(上越市立水族博物館保管) |
所有者住所: | 新潟県上越市木田1-1-3 |
管理団体名: | |
備考: | |
解説文: | どぶね(はなきり)は、木造和船のうち、くりぬき材を主材(おもき)とする舟の一種で、新潟県中頸城地方に主にみられ、地曳網用の舟として使用されてきた。近年まで使われていたものは、多くが既に修理、改造が甚だしくほとんど原形を保っていない。また、これを製作することができる舟大工もほとんど残っていない状況にある。 そうした中で、上越市立水族博物館に資料として保存されているこのどぶね(はなきり)は、製作した年代も古く、またほとんど修理も加えられていないものであり、この種の舟の典型的なものといえ、おもき造りの舟の系列中、極めて重要な位置を占めるものである。 |
どぶね
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 08:06 UTC 版)
どぶねは、丸太から刳り出したオモキと呼ばれる部材を船体に組んだ日本海沿岸地域に分布する刳船(丸木舟)である。
概要
どぶねは、新潟県の西頸城郡から中頸城郡にかけての地域で使用されてきた地引き網漁などの網を引きまわすために用いられた船で、杉の刳り抜き材をオモキとする和船の一種であり、金釘を使用せずに漆で接合したものをタタラと称する栗材の木釘やチキリと称するクサマキ材の鼓型の楔でとめるなどの特徴がみられる[1]。
「はなきり」とも呼ばれるこの船は、舟足が速く軽量でしかも70年に及ぶといわれるほどの耐用年数の長さが特徴である。どぶねを造るときは、現地で粗割りと乾燥を行った後に運び出し部材を加工して組み立て、用材の選定から完成まで8か月ほどかかる。
1901年(明治34年)につくられたもの(長さ10メートル、幅1.5メートル)が重要有形民俗文化財に指定されており、上越市立水族博物館で展示保管されていたが、水族博物館のリニューアルにともない2017年(平成29年)に中郷区の旧岡沢小学校へ移された[2]。
出典
外部リンク
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