富山の売薬用具
名称: | 富山の売薬用具 |
ふりがな: | とやまのばいやくようぐ |
種別: | 交易に用いられるもの |
員数: | 1,818点 |
指定年月日: | 1981.04.22(昭和56.04.22) |
所有者: | 富山市(富山市民俗民芸村売薬資料館保管) |
所有者住所: | 富山県富山市 |
管理団体名: | |
備考: | 製薬関係974点,売薬関係768点,信仰儀礼10点,その他66点 |
解説文: | 越中富山の売薬は、江戸時代後期頃から全国的に知られ、独得の行商による売薬方法をもって、広く得意先を開拓して全国津々浦々に足跡を残している。 この売薬用具の収集は、富山市内をはじめ、隣接の中新川郡内で使用された製薬用具、行商のための諸用具や携行用具及び信仰用具等を巨細にわたって取りまとめたもので、売薬行商の変遷や実態をよく示す内容となっている。 その中には、得意先に預けた薬名・数量、支払いの実績、家族の状況等を記した懸場帳【かけばちよう】、得意先に預ける売薬を入れる厚袋【あつぶくろ】、売薬行商のための柳行李、薬を包むのに使用した各種の匙【さじ】や調紙【ちようし】及び旅の安全を願って携行した懐中仏等売薬の実際から編み出された創意工夫の跡を示すものが少なくなく地域的特色がうかがわれる。 この売薬用具の収集は、質量ともによく整っており、我が国において独得の売薬業として注目されてきた富山の売薬関係の資料として極めて重要である。 |
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