坪川氏庭園とは? わかりやすく解説

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坪川氏庭園

名称: 坪川氏庭園
ふりがな つぼかわしていえん
種別 名勝地関係
種別2:
都道府県 福井県
市区町村 坂井市丸岡町
管理団体
登録年月日 2007.02.06(平成19.02.06)
登録基準 登-名2
追加登録年月日
解説文: 永平寺ほど近い越前地方山間部位置する坪川氏庭園は、独特の茅葺き屋根を持つ農家建築中心として、敷地全体縦横張り巡らされ水の流れと、その途上造られた池庭等の関連施設から成る敷地を巡る水の流れは、樹林覆われ背後里山水源とし、現在は菖蒲園となっている元の農地茅葺き主屋背後造成された池庭などに供給している。
 池庭は主屋東側展開し山裾水路によって南方から導かれは、園池東端中央部位置する滝口から園池へと注ぎ込む落ち口3段から成るが、石組水路そのまま園池へと連続した形態をとる。
 園池南北細長く山裾部の斜面掘削して造成されたためか、特に東岸には急勾配部分峡谷のように深い入り江設けた部分があるなど、汀線意匠変化富んでいる。護岸には大小の石を用いるが、滝口から南側護岸切石混じる小ぶりの乱石積で、後補のものと考えられる
 園池の東に当たる山裾部には、景石随所配置する。特に入り江東側には立石から成る石組があるほか、その北側にも景石群が配置されている。
 主屋17世紀中頃農家建築で、現在見る池庭は江戸時代後期から明治時代初期にかけて整えられたものと考えられる豪雪地帯農家として開口部小さな建築構造を持つことから、池庭を観賞するために一旦屋外に出なければならなかった事例として貴重である。
 主屋及び池庭の周辺は、山から導かれ水の流れ菖蒲園巨樹を含む屋敷林などが良好な環境形成しており、坪川氏庭園の重要な特質ともなっている。
 以上のように、主屋隣接する池庭を中心に近世豪農起源を持つ農家庭園として坪川氏庭園が持つ造園史上意義深く同時代属す類型中でも、特に意匠又は構造面の特徴となる造形をよく遺していると考えられる



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