その他の先駆者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/27 21:48 UTC 版)
特に啓蒙時代の社会契約理論家やアダム・ファーガソン(1723年–1816年)のような歴史家といった、その他多くの哲学者・学者が社会学の発展に影響を及ぼしている。自身の社会契約論の為に、ファーガソンは自らを「近代社会学の父」と評した。「社会学」という術語を使用した他の著作として、北米の法律家ヘンリー・ヒューズの『理論的・実践的社会学論』とアメリカの法律家ジョージ・フィッツヒューの『南部のための社会学、あるいは自由社会の失敗』がある。どちらも1854年、アンテベラム期アメリカの奴隷制に関する議論の文脈で発表された。英国の哲学者ハーバート・スペンサーの『社会学の研究』は1874年に発表された。アメリカ社会学の父とされることもあるレスター・フランク・ウォードは1883年に『動的社会学』を発表した。ホイッグ党の社会理論家でコントの著作の多くを英訳したハリエット・マーティノーは最初の女性社会学者として名を挙げられる。 その他様々な社会史家・経済学者が古典的社会学者と認知されているが、その最たるものがロベルト・ミヒェルス(1876年–1936年)、アレクシ・ド・トクヴィル(1805年–1859年)、ヴィルフレド・パレート(1848年–1923年)、ソースティン・ヴェブレン(1857年–1926年)らであろう。古典的社会学の文献は概して、純粋に道徳的、規範的、あるいは主観的であろうとするよりもむしろ科学的、体系的、弁証的であろうとする点で政治哲学と区別される。資本主義の発展と結びつけて考えられる新たな階級構造も重要視され、さらに社会学的文献をルネサンスや啓蒙時代の政治哲学から分離している。
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