その他の光学フィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:01 UTC 版)
遮光フィルム 光学機器内部などで、可視光を遮断するために使用する。PETに隠蔽材料としてカーボンブラックをコンパウンドし、成型したフィルム表面に反射防止性を高めるためのマット加工を施している。 特定周波数選択遮断フィルム(透明電波遮断フィルム) PDP用の近赤外線遮断フィルムと同様に、透明さを維持しながら特定周波の電波を遮断・吸収する。周波数の選択はコーティングする金属粒子の種類や数量・分布の調整をする方法と、コーティング剤を特殊なパターンでフィルム上に印刷する際にその大きさを変更することで調整する手法 などがある。これらコーティング材料の分散量や屈折率などを調整し、フィルムとしての透明性をもたらしている。 ウインドウフィルムの一種として利用される「赤外線遮断フィルム」の他、光線による劣化の防止や引き付けられる虫が寄ってこないように人工灯のカバーなどに使用される「紫外線遮断フィルム」などもこれに含まれる。 光学ローパスフィルター(OLPF)フィルム CCDなどの撮影装置に配置された、画素の配置ピッチに対応する周波数が発生させるモアレを防止するOLPF機能を持つフィルム。一般には1mm厚以上の水晶が使われるが、携帯電話用カメラなど薄型の撮影機器向けには熱硬化性樹脂を自己組織化させた特殊なフィルムが開発されている。 レンズフィルター 主にPETフィルムをベースに、各種の無機材料をスパッタリングにてコーティングして製造される。 レンズカバー 現在、スマホ撮影の普及によって、スマホカメラレンズ専用のレンズカバーも登場。スマホ専用のアクセサリーメーカーNIMASOは2020年より、iPhone専用のレンズカバーを販売している。 レンズカバーは基本的に、レンズフィルターと同様に、PETフィルムをベースに、各種の無機材料をスパッタリングにてコーティングして製造される。けど、スマホ用のレンズカバーは、そこを通過する光に制限を与えるカラーフィルタの機能を備えない。
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