その他の中国語の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 09:08 UTC 版)
「中国語を公用語としている国の一覧」の記事における「その他の中国語の状況」の解説
中国では、標準中国語(普通話)以外の言語の使用は政府によって正式に禁止されており、ほぼ全ての教育やメディアは標準語で行われている。しかし、広東省のメディアや公共交通機関では広東語が使用されており、これは例外とされている。これらの結果、若年層はいっそう地元の方言の知識を失いつつある。しかし、近年では文化番組を通じた学校での方言の再教育の動きは限られており、方言に対する放送規制などはやや引き上げられつつある。 台湾では国語が正式な中国語の一種であるが、台湾語と客家語は広く話され、メディアでも使われている。また小学校でも教育が行われ、公共交通機関のアナウンスにも使用されている。また国語に並び、台湾語と客家語の両方で文学が盛んな光景も見られる。2002年、台湾団結連盟は台湾語を共用公用語にすることを提案したが、青系と緑系双方の政治家から、客家語や原住民語を犠牲にしてまで閩南民系排他主義(Hoklo chauvinism)を推進していると批判された。2017年12月、客家語は少数民族の言語として認められ、話者が人口の半分以上を占める町村で公用語として使用出来るようになった。 シンガポールでは、中国と同様に標準中国語(華語)以外の中国語の使用は推奨されていない。シンガポール政府は1980年以降、講華語運動(英語版)を積極的に推進しており、ケーブルテレビ以外の放送や、華語以外の中国語による教育メディアを禁止している。しかし、1990年代半ば以降では中国語以外のケーブルテレビ放送を認める緩和が行われ、香港のテレビドラマ(中国語版)やポップカルチャーの多くが広東語で放送されるようになったことで、多くの人が好んで視聴するようになった。
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