その他のメンテナンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 17:45 UTC 版)
「リングワールド (架空の天体)」の記事における「その他のメンテナンス」の解説
ニーヴンは、安定性以外の矛盾点についても続編でつじつまを合わせている。例えばリングワールドの海洋は塩分を含まずルイス・ウーは塩分摂取に困るはず、という問題点があった。このため『リングワールドふたたび』では「大海洋(グレート・オーシャン)」は塩分を含んでいるように描写されている。またシリーズの第四作『リングワールドの子供たち』で、リングワールドのいくつかの設計ミスを説明するための話を書いている。 ニーヴンのリングワールドには、通常の惑星と同様の昼夜を実現するため、主星の近傍に何枚もの「シャドウ・スクェア」をワイヤでつなげたリングがある。これはリングワールドの自転よりやや速く回転しており、昼夜帯の数と同じだけ薄明帯を作り出している。これらは莫大な量の日光エネルギーを受け、主要なエネルギー源としてリングワールド本体にビーム送信される。シャドウ・スクェア群も公転軌道にはないので、同様の軌道制御が必要である。『リングワールドの子供たち』ではシャドウ・スクェアはほかの欠陥が「明らか」にされている。これは充分な長さの5枚のシャドウ・スクェアが軌道上で順行・逆行運動すればよりよい昼夜サイクルを、より少ない薄明帯で実現できるというものである。ニーブンは続編『リングワールドふたたび』で、「シャドウ・スクェア」はリングワールド表面の防御システムの一翼をになっているということを明らかにした。「補修センター」から「スクライス」に埋め込まれた超伝導体の格子(グリッド)を使って隕石防御装置となる太陽フレアを発生させ、レーザービームを誘導する機能も持っているということである。 「補修センター」は火星の「地図」の地下空洞にある多数の部屋でできた巨大な迷路である。火星の「地図」は火星の希薄な大気を再現するため、リングワールドの内面から約20マイルの高さにあり、1,120,000,000立方マイルの空洞がある。「補修センター」には何千ものパク人のプロテクターの生活空間があり、かれらの食料である植物「生命の樹」を栽培するのに充分な空間もある。他の空間は「隕石防御システム」などに使用される。
※この「その他のメンテナンス」の解説は、「リングワールド (架空の天体)」の解説の一部です。
「その他のメンテナンス」を含む「リングワールド (架空の天体)」の記事については、「リングワールド (架空の天体)」の概要を参照ください。
- その他のメンテナンスのページへのリンク