整備新幹線
「全国新幹線鉄道整備法」に基づき、1973年11月に整備計画が決定した新幹線の路線・区間。
整備新幹線は、具体的には5つある。北海道新幹線(青森-札幌)、東北新幹線(盛岡-青森)、北陸新幹線(東京-大阪、北陸経由)、九州新幹線(福岡-鹿児島)、同じく九州新幹線(福岡-長崎)の5つである。まとめて「着工5条件」と呼ばれることもある。
2011年12月27日現在、整備新幹線のうち、東北新幹線(盛岡-青森)、九州新幹線(福岡-鹿児島)、および北陸新幹線の東京-長野間(長野新幹線)が開通・開業している。北陸新幹線は長野-金沢の区間が建設中、北海道新幹線も青森-函館の区間が建設中である。
整備新幹線のうち2011年12月時点で着工していない区間として、北海道新幹線の札幌-函館の区間と、北陸新幹線の金沢-敦賀の区間、および、九州新幹線の長崎-諫早の区間が残っている。国土交通省は12月26日にこの3区間について建設着手の方針を固めたことを発表した。
関連サイト:
整備新幹線の取扱いについて - 国土交通省 報道発表資料 2011年12月26日
せいび‐しんかんせん【整備新幹線】
整備新幹線(せいびしんかんせん)
整備新幹線とは、全国新幹線鉄道整備法にもとづいて整備される新幹線のことを言う。建設予定の区間は、全国に5線ある。どれも完成には至っていない。
〔青森‐札幌〕…北海道新幹線
〔盛岡‐青森〕…東北新幹線
〔高崎‐富山‐大阪〕…北陸新幹線
〔福岡‐鹿児島〕…九州新幹線
〔福岡‐長崎〕…九州新幹線
オイルショックの影響を受けて、新幹線計画は1982年から約5年間凍結された。建設が再開されたのが中曽根政権で、1987年である。現在は、東北新幹線、北陸新幹線、九州新幹線などで部分的に建設に着工している。
1998年に冬季オリンピックが長野で開催されることから、北陸新幹線の〔高崎‐長野間〕は優先的に建設が進められた。同区間は1997年に開業した。
新規建設区間は、政府・与党の整備新幹線検討委員会で決定する。新幹線の建設費用は、JRが50%、政府が35%、自治体が15%をそれぞれ負担する。
新幹線の建設を行なうと、建設投資の増加により、建設業界の活性化を図れるという考えもある。ただし旧国鉄時代の累積赤字の影響もあり、整備新幹線の建設は財源的にも順調ではない。
(2000.12.17更新)
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