睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2つからなります。ノンレム睡眠は浅い睡眠から深い睡眠まで4段階に別れ、そのうちの深い睡眠を徐波睡眠と呼びます。レム睡眠は周期的に現れて睡眠全体の25%を占めます。レム睡眠は90分毎に現れて、5分から30分続きますが、レム睡眠時に夢を見ていることが多いといわれます。動物実験ではレム睡眠を剥奪すると死に到ることが知られています。以前、睡眠は脳全体の機能低下であると考えられていましたが最近では、脳幹下部の神経細胞によっておこる神経活動であると考えられるようになりました。神経伝達物質であるセロトニンが睡眠の開始および徐波睡眠の調節を行い、ノルエピネフリンがレム睡眠を調節して覚醒を促す作用があります。アルコールは、このような神経伝達物質に作用して睡眠に影響します。