重力ターンとは? わかりやすく解説

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【重力ターン】(じゅうりょくたーん)

宇宙船などが惑星引力重力)を利用して加速方向転換する方法で、惑星引力による物体放物線運動利用したのである
その動きスリングショット(石を縄に括り付けハンマー投げのように振り回して投石する武器)に似ているので、重力スリングとも呼ばれる

一般的には惑星引力宇宙船加速させ、その後そのまま周回軌道入り目的方向行ける周回位置到達した進行方向エンジン点火周回軌道離脱させる方法である。
また地球遥か彼方へと向かう惑星探査船は、限られた燃料しか持たせられないので惑星伝いにこれを行い加速方向転換繰り返して燃料節約させている。

日本初人工衛星おおすみ」を打ち上げたラムダロケットは、衛星打ち上げと軌道投入この方法を利用していた。
ロケット斜めになった発射台から地球の自転方向打ち上げられロケット放物線頂点達し地表に対して相対速度が0となって落下開始する時、頭を下げとなった状態の時に水平方向エンジン点火し加速、これを繰り返すことで、周回軌道衛星乗せるという方法である。
驚くことに3段目までは無誘導で、4段目でもエンジン点火地上から無線指令するだけで本体には全く誘導装置持たず何のことはない巨大なロケット花火とも言えた。
(これは当時諸外国宇宙ロケットのような誘導機能の実装が「ミサイルへの転用が可能となってしまう」として国会で野党反対にあい、却下されたための代替策であったという)

尚、当然と言えば当然だ最新型ミューロケット誘導装置持っている



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