いちはつとは? わかりやすく解説

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いち‐はつ【一八/鳶尾】

読み方:いちはつ

アヤメ科多年草。高さ3050センチは剣状。初夏の間から花茎伸ばし、紫または白の花を開く。火災を防ぐという俗信があって、わら屋根の上植えことがある中国原産。こやすぐさ。《 夏》「—の白き活けて達磨の絵/子規

一八/鳶尾の画像
撮影広瀬雅敏

いちはつ (鳶尾・一八)

Iris tectorum

Iris tectorum

中国中部から南西部、それにミャンマー北部分布してます。わが国へは江戸時代渡来しました。半日陰乾燥地を好み、高さは3060センチになりますの幅は3~4センチ広く外花被片基部にとさか状の突起があるのが特徴です。4月から5月ごろ、紫色の花を咲かせます。昔は、大風を防ぐと信じられていたので、わら屋根植えられそうです
アヤメ科アヤメ属常緑多年草で、学名Iris tectorum。英名は Roof iris
アヤメのほかの用語一覧
アヤメ:  菖蒲  菖蒲  野花菖蒲  鳶尾・一八  黄菖蒲
イクシア:  イキシア
カスマンテ:  カスマンテ・エチオピカ

イチハツ

(いちはつ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 17:56 UTC 版)

イチハツ
福島県 御薬園植栽 2012年5月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: アヤメ科 Iridaceae
: アヤメ属 Iris
: イチハツ I. tectorum
学名
Iris tectorum Maxim.
和名
イチハツ
英名
Wall Iris

イチハツ(一初、一八、鳶尾草[1]、学名:Iris tectorum )はアヤメ科アヤメ属多年草帰化植物

特徴

地下に黄色の根茎がある。は幅2.5-3.5cm、長さ30-60cmのシャガに似た剣形[1]で中脈が隆起しなく、縁は全縁。花期は5月で、高さ30-50cmの花茎が立ち、分枝して2-3のをつける。花は径10cmほどになり、藤紫色で、外花被片は倒卵形で先が丸く、内花被片は小型でともに平開する。本種が典型的なアイリスとは違って見えるのは、外側と内側の花弁が広がっていて花型が平らになっているためである[2]。外花被片に濃紫色の斑点が散らばり、基部から中央にかけて白色のとさか状の突起がある。

分布と生育環境

中国原産の植物で、古く室町時代に渡来し、観賞用として栽培されてきた。昔は、強い風を防ぐという迷信があったので農家の茅葺屋根の棟の上に植える風習があったが、最近は少なくなった。そのせいか英名の一つが「roof iris」である[2]。逸出し野生化しているものもある。

種小名の tectorum は、「屋根の」という意味。アヤメの類で一番先に咲くので、「一初(イチハツ)」の名がある。

下位分類

  • シロバナイチハツ Iris tectorum Maxim. f. alba (Dykes) Makino -花が白色の品種

関連項目

参考文献

注釈

  1. ^ a b 相賀徹夫編 『世界原色百科事典1』 小学館、1965年、279頁。
  2. ^ a b アヤメ/私の花ともだち”. 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会. 2020年5月31日閲覧。



いちはつ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 03:12 UTC 版)

名詞

いちはつ一初一八鳶尾、逸初】

  1. キジカクシ目アヤメ科アヤメ属属す多年草一種学名:Iris tectorum


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