【アメリカ戦略軍】(あめりかせんりゃくぐん)
United States Strategic Command(USSTRATCOM)
アメリカ合衆国の統合軍の一つで、核兵器全般の管理を担っている。
第二次世界大戦中に実施された広島・長崎への原子爆弾の投下を機に、アメリカは核兵器という超兵器を保有することとなった。
その後、核攻撃の指揮命令系統は空軍・海軍に分かれていたが、冷戦終結後、戦略爆撃機や大陸間弾道ミサイルを保有していたアメリカ空軍の戦略航空軍団と海軍の弾道ミサイル搭載潜水艦部隊を統合指揮するために発足した。
管理対象は、地下サイロ式のICBM発射施設、戦略爆撃機、弾道ミサイル搭載潜水艦に搭載されたSLBMなど。
目的は、核の反撃能力の保持による抑止力の確保や敵ミサイル攻撃の防御あるいは早期警戒である。
平時の部隊の維持管理や編成、兵器の調達は各軍が受け持ち、作戦の立案や指揮命令系統は戦略軍が受け持つ。
2002年にアメリカ宇宙軍を統合し、監視衛星の打ち上げや他国の軍事衛星の監視、早期警戒任務が加えられたほか、2010年に実働を開始したアメリカサイバー軍も戦略軍の下部組織とされるなど、戦略軍の任務は拡大している。
関連:戦略ロケット軍
構成部隊
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