『氷点』とは? わかりやすく解説

『氷点』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 23:48 UTC 版)

氷点」の記事における「『氷点』」の解説

昭和21年1946年)、旭川市在住医師辻口啓造は、妻の夏村井靖夫密会中に佐石土雄によって3歳の娘ルリ子殺される不幸に遭う。啓造は夏詰問することもできず、内に妬心秘めるルリ子代わりに女の子欲しいとねだる夏対し、啓造はそれとは知らせず殺人犯佐石の娘とされる幼い女の子引き取る女の子陽子名付けられ、夏愛情受けて明るく素直に育つ。 陽子小学1年生になったある日、夏書斎で啓造の書きかけの手紙見付けその内容から陽子が佐石の娘であることを知る。夏陽子の首に手をかけるが、かろうじて思いとどまる。しかし、もはや陽子素直な愛情を注ぐことが出来なくなり給食費渡さない答辞書いた奉書紙白紙擦り替えるなどの意地悪をするようになる一方陽子は、自分が辻口夫妻実の娘ではないことを悟り、心に傷を負いながらも明るく生きようとする。 辻口夫妻実の息子である徹は、常々父母の妹に対す態度不審思っていたところ、両親言い争いから事の経緯を知る。両親対すわだかまり持ちつつ、徹は陽子幸せにしたいと願う。その気持ち次第異性対するそれへと膨らむが、陽子のために自分は兄であり続けるべきだという考えから、大学の友人である北原邦雄陽子紹介する陽子北原互いに好意持ち文通などで順調に交際進める。しかし、陽子高校2年生の冬、夏陽子出自本人北原向かって暴露し陽子翌朝自殺を図る。その騒動の中、陽子本当出自明らかになる表題の「氷点」は、何があっても前向きに生きようとする陽子の心がついに凍った瞬間表している。その原因は、単に継母にひどい仕打ち受けたという表面的なものではなく人間生まれながらにして持つ「原罪」に気付いたことであると解釈される

※この「『氷点』」の解説は、「氷点」の解説の一部です。
「『氷点』」を含む「氷点」の記事については、「氷点」の概要を参照ください。

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