『永劫より』
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1933年の夏に執筆され、『ウィアード・テイルズ』1935年4月号に掲載された。 博物館の学芸員ジョンスン博士の遺稿という体裁を取っており、ムー大陸ブームが起きていた1930年代を舞台としつつ、無名祭祀書というアイテムを通じてムー大陸の様子が描かれている。ムーは独特の暦を用いているが、数字では20万年前、ハイパーボリアと同時代と説明される。本作では、ムーにてイグ、シュブ=ニグラス、ガタノトーアが崇拝されたと言及される。 また、本作には、『銀の鍵の門を越えて』の登場人物であるド・マリニーとチャンドラプトゥラ師が登場しており、このうち ド・マリニーは無名祭祀書の知名度を向上させた人物として扱われている。 ラヴクラフトがロバート・バーロウに宛てた1935年4月20日付の書簡によると、ヒールドからはオチのアイデアを提供されたのみだったといい、ほとんどラヴクラフトが代作した。
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