2-5:ナスの谷にて
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「エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック」の記事における「2-5:ナスの谷にて」の解説
『ナスの谷にて』(ナスのたににて、原題:英: In the Vale of Pnath)。作者はリン・カーター。アーカムハウスの1975年の『Nameless Places』に収録された。 エイボンが語り手を務める。CAスミスのハイパーボリアとHPラヴクラフトのドリームランドをクロスオーバーさせている。 オーガスト・ダーレスから依頼を受けて書いた作品である。執筆時期として、カーターが、スミスの文体を模倣するよりも前に書いている。カーターは『エイボンの書』を書籍再現するプランを考えていたが、その際には書き直そうと考えていた。カーター死没後に「エイボンの書」が実書籍化されることとなり、『エイボンの書』にはカーターの書いたものがそのまま収録されている。 『エイボンの書』を編纂したロバート・M・プライスは、本作を「醜悪な陽気さ、ブラックで幅広いユーモアを備えた習作」と評している。ラストに登場する「生ける脳髄」は、ラヴクラフトの『永劫より』のアイデアからだろうと指摘されている。
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