1-3:モーロックの巻物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 01:15 UTC 版)
「エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック」の記事における「1-3:モーロックの巻物」の解説
『モーロックの巻物』(モーロックのまきもの、原題:英: The Scroll of Morloc)。作者はリン・カーター。『ファンタスティック』1976年8月号に掲載された。 ハイパーボリアを舞台に、ヴーアミ族の祈祷師イエーモグを主人公として、ノフ=ケーとヴーアミの歴史と因縁を描いている。ツァトゥグァとラーン=テゴスの敵対が、配下の奉仕種族同士の関係にも持ち込まれている。 カーターは本作にて、ラヴクラフトが創造したラーン=テゴス&ノフ=ケーと、スミスが創造したツァトゥグァ&ヴーアミを、因縁で結び付けた。ラヴクラフトの設定では、ノフケーは太古のグリーンランドを支配したとされ、本作では北の大陸ハイパーボリアにアレンジする形で掘り下げが行われた。また、フランシス・レイニーとオーガスト・ダーレスはラーン=テゴスとノフ=ケーを結び付けており、カーターは踏襲した上で作品に盛り込んだ。ノフ=ケー/ノフケーのハイフン有無の表記ぶれは、ラヴクラフト自身統一していないブレである。 プライスの解説ではラヴクラフトの『永劫より』の神官トヨグの物語のアレンジバージョンであると指摘されている。
※この「1-3:モーロックの巻物」の解説は、「エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック」の解説の一部です。
「1-3:モーロックの巻物」を含む「エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック」の記事については、「エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック」の概要を参照ください。
- 1-3:モーロックの巻物のページへのリンク