1,3-ジチエタン
1,3-ジチエタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/21 01:26 UTC 版)
1,3-ジチエタンは、硫黄原子が隣接しない。これ自体は無色で容易に昇華し、結晶性で、不快な匂いを持つ融点105-106℃の固体であり、1976年に下図に示すように、ビス(クロロメチル)スルホキシドと硫化ナトリウムを反応させ、その後、生成した1,3-ジチエタン 1-オキシドをテトラヒドロフラン-ボランで還元することで、初めて合成された。炭素置換1,3-ジチエタンが良く知られており、1872年に初めて記述された。例として、チオホスゲンから光二量化により形成される2,2,4,4-テトラクロロ-1,3-ジチエタンやテトラキス(トリフルオロメチル)-1,3-ジチエタン([(CF3)2CS]2)がある。 1,3-ジチエタンの酸化型はよく知られているが、ジチエタンからはあまり作られない。例として、タマネギの揮発物質である、いわゆるzwiebelaneと呼ばれる2,3-ジメチル-5,6-ジチアビシクロ[2.1.1]ヘキサン S-オキシドや、いわゆるスルフェン二量体と呼ばれる1,3-ジチエタン 1,1,3,3-テトラオキシドがある。
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