『年齢』とロリータ・ファッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 05:46 UTC 版)
「ロリータ・ファッション」の記事における「『年齢』とロリータ・ファッション」の解説
フリル全開、過剰な少女趣味のロリータ・ファッションは、西洋では日本程は支持されていない。理由は、西洋のティーンたちは常に背伸びをするからで、彼女たちは成熟を目指し、可愛いといわれるよりもセクシーと誉められることを望むからであると嶽本野ばらは書いている。ロリータ系ブランドの顧客は主にティーンであるが、中にはティーンを過ぎても、ロリータを捨てられない者もおり、中にはロリータを装飾過剰でいただけないと思っていた母親が、ロリータの娘の影響を受けて、親子揃ってロリータ・ファッションに嵌ってしまうケースもあるという。なお、年配の女性がギャルやロリータ・ファッションに憧れてしまう理由として嶽本野ばらは「可愛いから」と語っており、難しい思想や主張は存在しないのだという。嶽本野ばら自身も成人した男性であるが、ロリータ・ファッションを愛好しており、親 から批判されているという。嶽本野ばらは西洋の女性が社会人としてのアイデンティティを確保しなければならないと考えるのは立派であるが、洋服を選ぶ際まで社会に就いて考えなければならないのは不自由ではないか、と批判しており、ティーンを過ぎてもロリータ・ファッションを愛し続けるためには自分の感性や価値基準に絶対的な自信と思い入れを持っていなければ難しいとも語っている。また、後のインタビューによれば、嶽本野ばらは若い頃は自分が世間から特別視されているのを理解できていなかったが、大人になってから色々と迫害されてきたことに気付き、母親に「何でこんなになるまで放っておいたの?」と修正しなかったことを訊ねたところ、母親は最初は何度か修正しようとしたが、治らなかったため、「生きてりゃ十分だ」と諦めたそうである(また、嶽本野ばらは「パッチワーク」の「キャリアを越境する自由と意志」の最後で全身PINK HOUSEの年老いたご婦人を誉めている)。 ロリータ・ファッションを始めた年齢は様々だが、最も多く聞くのは、親には「着て欲しくない」といわれることが多いためか、自分の小遣いで服を買い始める高校生から大学生くらいの時期のデビューである。一方で中には身長150cmを越えた頃には既にたくさんのロリータ・ファッションが揃っていた、という人もいるという。 また、ロリータ・ファッションの愛好家には会社員 や、営業事務に携わる人 手作りの洋服の販売を手がける一児の母など、様々な職業の人がいる。
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