『マクロス』放送決定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 01:48 UTC 版)
「超時空要塞マクロス」の記事における「『マクロス』放送決定」の解説
広告代理店ビックウエストが『メガロード(仮)』を採用し、タカトクトイスなどのスポンサーと番組放送枠を確保。スタジオぬえと親交のある石黒昇が主宰するアートランドが参加し実制作の中心となるが、下請けスタジオで制作能力が不十分なため、大手のタツノコプロが元請けとなり、アートランドやタツノコプロの子会社のアニメフレンドなどが下請けという形態をとった。 シリーズ構成は4クール(1年分)の全52話から48話、さらに1クール減らした39話となった。この構成で作画作業に入った1982年5月になり、製作側から23話への短縮が要請された。このため、ゼントラーディ軍の敵対勢力の監察軍の出番をすべてカットし、制作と並行して内容を圧縮する改編作業を強いられたが、この過程で大宇宙戦争にアイドル歌手の歌を絡めるというオリジナルのテーマが生まれた。 タイトルはビックウエスト社長、大西良昌の発案により「メガロード」から「マクロス」へと改められる。大西は当初、以前より考えていた「マクベス」というタイトルをつけようとしたが、商標登録の関係で断念したという。「マクベス」は「マクロ(巨大な)」をもじったもので、「メガ・マクベス」などの案も考えられたが、シェイクスピアの悲劇『マクベス』と同じでは異なる意味合いが生じることもあり、「マクロ」と「メガ」のあいだでしばらく決着がつかず、最終的に大西の判断で「マクロス」に決定された。副題は放送直前まで「超弩級要塞」だったが、「弩(ど)」が読めない、という理由で「超時空要塞」に変更された。タイトルロゴデザインは「超弩級要塞 - 」の時点で確定しており、実際の放映タイトルロゴはこの「弩級」部分を「時空」に急遽書き換えただけのものである。「超弩級 - 」版のタイトルロゴもアニメ情報誌ほかで放映前から放映終了後に至るまで使用される事例があり[要文献特定詳細情報]、製作者サイドの混乱ぶりが露呈していた。マクロスの艦種記号「SDF=スーパー・ドレッドノートクラス・フォートレス(=超弩級要塞)」も、のちにDをディメンションに変更されている。なお、「メガロード」の名は1987年発売のOVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』に登場するマクロス級2番艦メガロード-01に転用されている。
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