「公方」号の発生とは? わかりやすく解説

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「公方」号の発生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 22:57 UTC 版)

公方」の記事における「「公方」号の発生」の解説

公は中国において私を内包する観念であり、日本で言うところの民と国家総合する意味があった。日本語ではこの意が変化し、「公」は「私」含まない観念国家取り扱う領分意味する語となり、私の対義語となったこのような観念は「滅私奉公」「五公五民」「公私混同」といった用い方あらわれている。 このような感覚から、古代には日本という国家一身体現する存在である天皇指し示す表現としておおやけ」という言葉使われ天皇やその家、朝廷を「公家(こうけ)」あるいは「公方」と呼称する慣習生まれた。 特に荘園などの私的な所領広がり見せた平安時代後期以後には、国家的な統治権強調するためにも用いられた。相対的な朝廷権力の低下した鎌倉時代以後には、荘園公領一円支配実現させた本所寺社公家)や武家などが、その土地統治権保持者として「公方」と名乗る例も登場した。 さらに鎌倉幕府においても弘安6年1283年)頃より、執権北条氏得宗御内人御内御領対抗して皇族将軍を「公方」・御家人を「公方人々」・関東御領を「公方御領」と呼称する規定成立する。これは、皇族将軍執権北条時宗擁して幕政改革乗り出した安達泰盛が、北条氏私的権力幕政への介入抑制するために、幕府主権征夷大将軍とその主従関係下にある御家人にあることを示すために採用したといわれている。

※この「「公方」号の発生」の解説は、「公方」の解説の一部です。
「「公方」号の発生」を含む「公方」の記事については、「公方」の概要を参照ください。

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